E-Rotic (エロティック)は、ドイツ のテクノポップ 、ダンスユニットである。このグループは音楽の中に性的な表現を多用し、人気を得ている。
歴史
1994年 11月 、「Max Don't Have Sex With Your Ex」でデビュー。1995年 [ 1] に発売された1stアルバム「Sex Affairs」は、ヨーロッパだけで100万枚を超えるセールスを記録し、人気を獲得した。日本では、1996年 3月 に、当時のIntercord Japanレーベル[EMI](それからi-Danceレーベル[EMI]を経て、2012年 にEMIが吸収される形で、Universal musicレーベルへ)が、レーベル第1弾アーティストとして、ドイツでの4thシングル「Willy Use A Billy... Boy」を、日本でのデビューシングルとし、発売した。その後、ドイツや世界中のチャートを席巻し、E-Roticは世界中で一躍有名になった。その後もセールスはのび続け、累計600万枚を突破。1990年代 に世界で最も成功したドイツのダンスグループとなった。また、2000年 2月 にはユーロビジョン・ソング・コンテスト2000 のドイツ代表を決定する大会に楽曲「Queen Of Light」[ 2] を引っ提げて1番目に歌い参加するも、6位に終わった。
メンバー
1994年結成時のメンバーはen:Missing Heart の女性ヴォーカリストのLyane Leighと、男性ラッパーRichard Michael Smith(別名Raz-Ma-Taz)の2人、プロデューサーのen:David Brandes 。
1996年にLyane LeighとDavid Brandes間の契約問題から、女性ヴォーカリストをスイス 出身のジャネット・クリステンセン 、男性ラッパーをニューヨーク 出身のテレンス・ダービー (テレンス・トレント・ダービー とは別人)に交代した。ところがこの2人は実はステージパフォーマーに過ぎず、実際のレコーディングにおいてヴォーカルは引き続きLyane Leigh、ラップはDavid Brandesが務めていた。この事実は極秘とされ、後年David Brandesによって明らかにされた。なお、並行してLyane LeighとRichard Michael Smithはen:S.E.X. Appeal というE-Roticと似たコンセプトの別グループを結成している。
1996年、男性ステージパフォーマーをChé Jouanerに交代した。
1999年、女性レコーディングヴォーカリストをLydia Madajewskiに交代した。
2001年、女性ステージパフォーマーをYasemin Baysalに交代した。
2002年、男性ステージパフォーマーをRobert Speharに、女性ステージパフォーマーをLydia Madajewskiに交代した。
2004年、女性ステージパフォーマー兼女性レコーディングヴォーカリストのLydia Madajewskiがグループを去ったため、活動停止。
2014年12月、結成時の女性ヴォーカリストのLyane LeighがE-Roticに戻ってくることを決意。男性パフォーマー兼レコーディングラッパーは、Stephen Appleton。2015年内にグループをまとめ、BROS MUSICのIcezone Musicから、過去のヒット曲を再レコーディングしたものや新しい楽曲を含んだ新しいベストアルバムを発売する予定だという。2016年、新シングル「Video Starlet」を発表。
年
女性パフォーマー
主要女性ヴォーカリスト
男性パフォーマー
主要男性ラッパー
1994-1996
Lyane Leigh
Richard Michael Smith
David Brandes
1996
Jeanette Christensen
Lyane Leigh
Terence d'Arby
1996-1999
Ché Jouaner
1999-2001
Lydia Madajewski
2001-2002
Yasemin Baysal
2003
Lydia Madajewski
Robert Spehar
2014-Present
Lyane Leigh
Stephen Appleton
作品
タイトル前に「・」がついているものは、日本でも発売された作品
シングル
i-Dance(Intercord Japan)/Intercord、Epic、BMG、BROS MUSICレーベル
1994年 : Max Don't Have Sex With Your Ex
1995年 : Fred Come To Bed
1995年 : Sex On The Phone(2009年 に、S.E.X. Appealとしてもシングルカットしている)
1996年 :・Willy Use A Billy... Boy(※Billy Boyはコンドーム の商品名)
1996年 :・Help Me Dr. Dick
1996年 :・Fritz Love My Tits
1996年 : Gimme Good Sex
1996年 : Who Wants To Live Forever (Promotional Single)
1996年 : Love Message (with Masterboy, Fun Factory, Mr. President, Scooter & Worlds Apart) (Featured Single)
1997年 :・Turn Me On
1997年 :・The Winner Takes It All
1997年 : Thank You For The Music
1998年 :・Baby Please Me
1998年 : Die Geilste Single Der Welt (Promotional Single)
1999年 : Don't Say We're Through
1999年 :・Oh Nick Please Not So Quick
1999年 : Kiss Me
1999年 : Mambo No. Sex
2000年 :・Gimme Gimme Gimme
2000年 : Queen Of Light(Missing Heartのアルバム「Mystery」にも収録された)
2000年 : Missing You
2000年 : Don't Make Me Wet
2001年 : L.O.V.E. (Sex on the Beach)
2003年 : Max Don't Have Sex With Your Ex (2003 Dance Mix) (Promotional Single)
avexレーベル/BROS MUSICレーベル
2001年 :・Billy Jive (With Willy's Wife)(中京テレビ放送 『あんたにグラッツェ! 』エンディング曲)
2001年 : King Kong
2002年 : Mi Amante
2003年 : Heartbreaker
レーベル不明
2005年 : Max Don’t Have Sex with Your Ex 2005 (E-Rotic vs. Twister)
2006年 : Lust 4 Life
2007年 : I’m Over You
BROS MUSIC Icezone Musicレーベル
2016年 : Video Starlet
アルバム
i-Dance(Intercord Japan)レーベル/Intercord、Epic、BMG、BROS MUSICレーベル
1995年 :・Sex Affairs
1996年 :・The Power of Sex
1997年 :・Sexual Madness
1997年 :・Thank you for the music(ABBA をカバーしたアルバム)
1998年 :・Greatist Tits (Compilation Album)
1999年 :・Kiss Me(ドイツとロシアでは「Mambo No. Sex」)
2000年 :・Gimme Gimme Gimme(ドイツとロシアでは「Missing You」表記も)
2000年 :・Dancemania Presents E-ROTIC Megamix (Remix Album)
2001年 :・Sexual Healing
2001年 :・The Very Best Of E-ROTIC (Compilation Album)
2002年 :・The Collection (Compilation Album)
2003年 :・Total Recall(レーベル上の問題から、海外では収録されている、日本ではavexレーベルから発売されたアルバムの楽曲は、すべて省かれている)(Remix Album)
avexレーベル/BROS MUSICレーベル
2001年 :・Sex Generation
2003年 :・Cocktail E-ROTIC
また、E-Roticの作品はKONAMI の『ダンスダンスレボリューション 』シリーズにも使用されている。i-Dance(Intercord Japan)レーベルのコンピレーションアルバムダンスマニア にも、1から長期にわたり収録され続けた。『ダンスマニア 』には、5から、Missing Heartが、X1とX3には、S.E.X. Appealも収録されていた。また、Missing Heartは、2000年 に日本だけのアルバム「Mystery」を発売している。なお、Mysteryでの女性ボーカルは大半がLydia Madajewski、一部がLyane Leigh、Jeanette Christensenである。
脚注
^ 日本では1996年 5月9日 。
^ 日本以外では、この楽曲はE-Roticのものになっているが、日本では、同じDavid BrandesがプロデュースしたMissing Heartの楽曲になっている。なおMissing Heartは、Manu Moreがステージパフォーマーだが、この大会ではE-Roticとして出場しているため、後者のパフォーマーJeanette Christensenが歌っている。このパフォーマンスの際、本来はステージパフォーマーとスタジオヴォーカリストが異なるため、口パクでライブを行うが、このときはさすがにそれは出来なかったため、ステージパフォーマーのJeanette Christensenが生歌を披露している。そのため、日本のみ発売されたアルバム「Mystery」では女性スタジオヴォーカルは大半がLydia Madajewski、一部がLyane LeighだがJeanette Christensenが歌う曲もある。しかしこの大会ではLydia Madajewskiと、Lyane Leighが歌うパートをJeanette Christensenが歌った。
外部リンク