BeagleBoard
BeagleBoard rev.B |
開発時期 |
2008年 |
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主なメーカー |
テキサス・インスツルメンツ Digi-Key |
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設計者 |
テキサス・インスツルメンツ |
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販売開始 |
BeagleBoard 2008年7月28日 (2008-07-28)[1] BeagleBoard rev.C 2009年5月13日 (2009-05-13)[2] BeagleBoard-xM: 2010年9月14日 (2010-09-14)[3] BeagleBone: 2011年10月31日 (2011-10-31) BeagleBone Black: 2013年4月22日 (2013-04-22) |
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価格 |
US$128 (rev.C) US$149 (xM) US$89 (BeagleBone) US$45 (BeagleBone Black) |
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種類 |
シングルボードコンピュータ |
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プロセッサー |
ARM Cortex-A8 (1コア) |
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周波数 |
600MHz 720MHz (rev.C, BeagleBone) 1GHz (xM, BeagleBone Black) |
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メモリ |
128MB LPDDR SDRAM 256MB (rev.C, BeagleBone) 512MB (xM, BeagleBone Black) |
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接続 |
USB On-The-Go |
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ポート |
USB On-The-Go/DVI-D/PC audio/SDHC/JTAG |
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電源 |
2W |
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重量 |
~37g[4] |
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寸法 |
7.62cm x 7.62cm x 1.6cm 8.64cm x 5.34cm (Beagle Bone) |
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BeagleBoard(ビーグルボード)および BeagleBone(ビーグルボーン) は省電力、低コストのシングルボードコンピュータであり、テキサス・インスツルメンツ(TI)によりDigi-Keyの協力を得て開発された。BeagleBoard(BeagleとBoardの間にスペースは入れない)はオープンソースの理念に基づき設計され、Texas Instruments OMAP3のSoC技術成果を示すために作られた。このボードは、世界中で仲間同士がオープンソースハードウエアとオープンソースソフトウエアを教え合う目的に使える教育用ボードとしての機能性能を備えるよう、TI在籍エンジニアの小規模チームによって開発された。このボードはまたクリエイティブ・コモンズにおけるShare-alikeライセンス形態で一般向けに販売されている。BeagleBoardについては beagle.org に巨大なコミュニティが存在する。
BeagleBoardの後継として、CPU性能およびメモリ搭載量と周辺機能を強化したBeagleBoard-xMがある。またBeagleBoneの後継として、機能向上と共に大幅にコストダウンを図ったBeagleBone Black(単なる色違いではなく機能が異なる別製品)がある。
また、同様のオープンソースハードウエアコミュニティによって設計され、OMAP4系列のSoCを搭載したPandaBoardがある。
BeagleBoard
BeagleBoardは基板の外寸サイズは約75 x 75 mm で、基本的なコンピュータの全ての機能を搭載している[5]。ARM Cortex-A8をコアとしたOMAP3530を搭載。Windows CE、Linux、Symbianなどのオペレーティングシステムを実装することができる。TMS320C64x+のDSPをビデオ・オーディオのデコードのために搭載、そしてイマジネーションテクノロジー社のPowerVR SGX530GPUを2Dおよび3Dレンダリングのため搭載[6]。映像出力はS端子とDVI端子の2つ。SDメモリーカード (MMC) スロットを1個搭載しSDIOセキュリティ機能にも対応可能、USB On-The-Go対応端子、RS-232シリアルポート、JTAG接続、オーディオ信号入力/オーディオ信号出力用に2個のステレオ3.5mmジャックを搭載。
内蔵メディアとメモリはPoP形状で提供され、256MBのNAND Flashメモリ、128MBのDRAM を搭載。
電源電圧は5V動作、最大消費電力は2W (0.4A) で、ACアダプタ接続用のDCジャック(プラグ外径5.5mm、内径2.1mm)およびUSB On The GoミニUSBコネクタから電源供給ができる。電力消費が小さいので、冷却系やヒートシンクの追加は不要。
BeagleBoard Rev. C4
- PoP構造で、パッケージ内部でメモリとコアチップは親亀/子亀状態に重ねられている。
- TI OMAP 3530プロセッサ 720MHz(ARM Cortex-A8コア)
- TMS320C64x+ コア (520MHz 720p @30fpsまで対応可)[7]
- PowerVR SGX 2D/3D グラフィックプロセッサで独立2系統画面出力に対応(S映像とDVI-D)[5]
- 256MB LPDDR RAM[7]
- 256MB NANDフラッシュメモリ[7]
- ペリフェラル接続[8]
- DVI-D(基板サイズの都合でコネクタ形状はHDMIになっている) - 最大解像度 1280x1024ピクセル / 60Hz
- S端子
- USB On-The-Go (USB mini-AB)
- USB標準ポート
- SD/MMCカードスロット
- ステレオ音声入力3.5mmミニジャック、ステレオ音声出力3.5mmミニジャック
- RS-232Cポート(ピンヘッダ形状)
- JTAGコネクタ
- DCジャック(DC5V入力)
- 開発に際して[9]
BeagleBoard-xM
BeagleBoardの改版として、BeagleBoard-xMが2010年8月27日から出荷開始された。基板外形は82.55x82.55mm(基板穴間隔は約68.5x71.0mm)で、OMAP3530の改良版であるDM3730を搭載している。DRAMを512MBに拡張、オンボードイーサネットポート、4ポートのUSBハブを持つ。フラッシュメモリは搭載されていないため、microSDカードを起動メディアとして使用する必要がある。xMで追加されたカメラポートはLeopard Board社のベアボーンのカメラ用[22][23][24]。
- PoP構造で、パッケージ内部でメモリとコアチップは親亀/子亀状態に重ねられている。
- TI DM3730プロセッサ 1GHz(ARM Cortex-A8コア)
- TMS320C64x+ コア (800MHz 720p @30fpsまで対応可)[7]。
- PowerVR SGX 2D/3D グラフィックプロセッサで独立2系統の画面表示出力に対応(S映像とDVI-D)[5]。
- 512MB LPDDR RAM[7]
- フラッシュメモリは搭載されていない。ユーザー動作確認用としてAngstrom Linux実装済みの4GB microSDカードを標準添付。
- ペリフェラル接続[8]
- DVI-D接続端子(BeagleBoard同様、HDMIコネクタ形状) - 最低解像度は640x480ピクセル / 60Hz、最大解像度は1280x1024ピクセル / 60Hz[25]
- S端子
- USB On-The-Go 端子(mini-AB端子、設定によりターミナル通信端子として使用可能)
- USB標準ポート
- Ethernet RJ-45コネクタ
- MicroSD/MMCカードスロットコネクタ
- ステレオ音声入力3.5mmミニジャック、ステレオ音声出力3.5mmミニジャック
- RS232C D-SUB9ピン端子[26]
- JTAGコネクタ
- DCジャック(DC5V入力)
- カメラポート(カメラ用)
- 拡張ポート
- RTC は備えていない(時計は毎回設定)
- 開発[9]
BeagleBone
- 大きさ:8.64cm x 5.34cm
- SoC:AM3359ZC272 720MHz (Cortex-A8)
- メモリ:DDR2 256MB
- ストレージ:microSD
BeagleBone Black
- 大きさ:8.64cm x 5.34cm
- SoC:Texas Instruments Sitara AM3359AZCZ100 1GHz (Cortex-A8 + PowerVR SGX530)
- メモリ:DDR3L 512MB
- ストレージ:eMMC 2GB + microSD
- 映像音声出力:HDMI(最大解像度1280x1024)
- 有線LAN:RJ45x1 (100Mbps)
- 電源:5V 最大0.46A
オプションボード
オプション筺体
Beagle が犬のアイコンのため、犬小屋とも呼ばれる。基板を上下から挟んでスペーサーで支持保護するアクリル板などの保護筺体で、ホビー店での加工で自分で簡単に揃えられるが、凝った造りの筺体を販売している業者もある。
- BeagleBoard Rev.C 用のクリア・アクリルケース - BeagleBoard だけが入り、追加基板の Zippy2 などは入らない。
- BeagleLCD2 クリアアクリルケース - BeagleBoard と BeagleLCD2 とが接続基板を折りたたんでちょうど納まる。
クローン
類似製品
関連
参照
参考文献・他
外部リンク