ACT泉鏡花
『ACT泉鏡花』(アクトいずみきょうか)は、アトリエ・ダンカンプロデュースによる2010年の日本の舞台作品(音楽劇)。作家・泉鏡花の代表作品をオムニバス形式で上演するもの。2011年にDVD化された[1]。 出演舞台の流れプロローグ桃太郎という名の芸者であった、すゞ(木の実ナナ)の元へ、「壊れたお人形さんは買おう」と呼びかける物買いが訪れる。すゞは自分の人形に、「お前は壊れてなどいない」と語りかけるが、人形は口を利き、「僕、壊れたい」と言う。 キャスト
楽曲
第一景 絵本の春舞台の狂言回しである卯(宮菜穂子)と酉(三浦涼介)に導かれ、鏡花(近藤正臣)の少年時代の怪奇体験が再現される。少年(松本慎也)は、近所の土塀の古小路で、婦(木の実ナナ)に出会い、彼女の家で世にも恐ろしい「巳巳巳巳の物語」を聞かされる。 キャスト
第二景 オペレッタ海神別荘・PART1海底を支配する美しい君主である公子(松本慎也)は、財宝と引き換えに、陸で一番美しい女を妻として迎え入れることとなった。彼女の到着を待つ間、コミカルな楽曲に合わせて、人間の欲の深さが語られる。 キャスト
楽曲 第三景 湯島の境内・前編早瀬(近藤正臣)は、妻である芸者のお蔦(木の実ナナ)と共に湯島の境内を訪れる。弁天様を拝んで行きたいと言うお蔦に対し、何かを隠している様子の早瀬は、自然と詫びの言葉が多くなってしまう。 キャスト
第四景 オペレッタ海神別荘・PART2新夫人(片山陽加)が到着し、海底は宴となる。やがて彼女は陸の故郷へ帰りたいと言い出すが、その頃にはもう彼女の姿は、人間の眼には大蛇と映るようになっていた。 キャスト
楽曲
第五景 湯島の境内・後編弁天様から戻って来たお蔦に、早瀬は別れを切り出す。その理由は、芸者と結ばれる早瀬の身を案じ、真砂町の恩師が、早瀬にお蔦と別れるように言い付けたことだった。恩師への義理を重んじる早瀬には、しかし、お蔦への愛情も残っていた。 キャスト
第六景 天守物語天守閣に棲む魔物・富姫(秋元才加)の侍女である桔梗(仲川遥香)、女郎花(片山陽加)、撫子(佐藤亜美菜)の三人が秋草釣りを終えた頃、亀姫(浦野一美)と朱の盤坊(曽世海司)が、播磨守の実弟の生首を手土産に訪れる。喜んだ富姫はお返しに、播磨守の秘蔵の白鷹を奪い、差し出す。その鷹を探しに天守閣までやって来た姫川図書之助(山本芳樹)と、富姫はやがて恋に落ちる。 キャスト
楽曲
エピローグ 滝の白糸キャスト
楽曲 スタッフ
公演日程東京公演 (東京グローブ座)
仙台公演 (仙台電力ホール)
名古屋公演 (名古屋名鉄ホール)
長崎公演 (長崎市公会堂)
京都公演 (京都芸術劇場春秋座)
金沢公演 (北國新聞赤羽ホール)
脚注
外部リンク |