4C 37.11
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星座
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ペルセウス座
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見かけの等級 (mv)
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18.5[1]
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視直径
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1.243 × 0.796 分[1]
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分類
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セイファート銀河[1]
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位置 元期:J2000.0[1]
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赤経 (RA, α)
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04h 05m 49.2624s[1]
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赤緯 (Dec, δ)
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+38° 03′ 32.236″[1]
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赤方偏移
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0.054501 ± 0.000707[1]
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視線速度 (Rv)
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15894 ± 212 km/s[1]
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距離
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7億5000万 光年[2] (2億3000万 pc)
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絶対等級 (MV)
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-18.3
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物理的性質
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色指数 (B-V)
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0.0[1]
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色指数 (V-J)
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6.196 ± 0.091[1]
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色指数 (V-H)
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7.473 ± 0.068[1]
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色指数 (J-H)
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1.277 ± 0.159[1]
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色指数 (H-K)
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0.480 ± 0.145[1]
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他のカタログでの名称
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4C +37.11, B2 0402+37, B3 0402+379, BWE 0402+3755, CJ1 0402+379, CJF B0402+379, DW 0402+37, GB6 B0402+3755, 87GB 040229.6+375521, IVS B0402+379, JVAS J0405+380, 1Jy 0402+379, LEDA 2820486, MITG J040550+3803, OHIO A 142, OHIO F 304, RGB J0405.8+3803, RX J0405.8+3803, S4 0402+379, TXS 0402+379, UT 0402+379, VCS1 J0405+3803, VSOP J0405+3803, WB 0402+3755, WN B0402.5+3755, MY 040229.2+375524.2, NVSS J040549+380332, 2MASX J04054928+3803320[1], 4C +37.11, Galaxy 0402+379[2].
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■Template (■ノート ■解説) ■Project
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4C 37.11 (Galaxy 0402+379) とは、地球から見てペルセウス座の方向に7億5000万光年離れた位置にあるセイファート銀河である[1][2]。
連星ブラックホール
4C 37.11は、他の多くの銀河と同じく、中心部に超大質量ブラックホールを持つが、そのブラックホールは連星関係にある。4C 37.11の連星ブラックホールは、合計の質量が太陽の約1500万倍もあり、銀河系の中心部にあるブラックホールの3.5倍の質量を持つが、ブラックホール同士の距離はわずか24光年しか離れていない。これは、確実に連星系であると判明している超大質量ブラックホールの中では、最も近い距離にある連星ブラックホールである。4C 37.11の場合は、非常に接近した2つの強力な電波源として分離して観測された。ブラックホールは、互いの重心を15万年かけて公転していると考えられている[2]。
4C 37.11のような超大質量ブラックホールの連星は、銀河同士の合体によって生じると考えられている[2]。
重力波
4C 37.11の連星ブラックホールは、重力波の放出によって少しずつ軌道が小さくなっており、最終的には合体して1つのブラックホールになると考えられている。合体時にはとても強力な重力波が放出されると考えられている。しかし、ブラックホールの軌道落下はとても遅く、100京年 (1018年) もかかると考えられている[2]。
他の天体との比較
銀河系の中心部にある超大質量ブラックホールのいて座A*の周辺には、中間質量ブラックホールのGCIRS 13Eがわずか3光年の軌道を持つと言われているが、現在ではGCIRS 13Eの正体がブラックホールであるという明確な証拠はない[3]。また、クエーサーのOJ 287には、太陽の180億倍もの質量を持つ超大質量ブラックホールの周辺を12年周期で公転する、やはり太陽の1億倍もの質量を持つ超大質量ブラックホールが公転していると言われており、正しければ4C 37.11の連星ブラックホールよりも近い軌道にある事になるが、連星として分離して観測されたわけではない[4]。
関連項目
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 4C 37.11 -- Seyfert Galaxy SIMBAD
- ^ a b c d e f Scientists Find Closest Pair of Supermassive Black Holes Phys.org
- ^ The nature of the Galactic Center source IRS 13 revealed by high spatial resolution in the infrared arXiv
- ^ A new model for the periodic outbursts of the BL Lac object OJ287 Astronomy Abstract Service
座標: 04h 05m 49.2624s, +38° 03′ 32.236″