4-エチルトルエン(英: 4-Ethyltoluene)は、化学式CH3C6H4C2H5で表される有機化合物である。ベンゼン環の1位と4位の水素をメチル基とエチル基にそれぞれ置換した構造を持つ。3種類あるエチルトルエンの構造異性体の一つであり、いずれも無色の液体で、ポリスチレンの製造に使用される。日本の消防法では、危険物第4類 第二石油類(非水溶性)に区分される[1]。
製造と使用
エチルトルエンは、トルエンのエチル化により得られる。:
- CH3C6H5 + C2H4 → CH3C6H4C2H5
典型的な酸触媒下で、2-、3-、4-エチルトルエンの混合体が生じる。修飾されたゼオライト触媒を用いると、4-エチルトルエンを選択的に得ることができる[3]
4-エチルトルエンを脱水素化すると、4-ビニルトルエンが得られる[4]
脚注
- ^ a b c d e 4-エチルトルエン(東京化成工業)
- ^ a b c d e 4-エチルトルエン (PDF) (純正化学)
- ^ Karl Griesbaum, Arno Behr, Dieter Biedenkapp, Heinz-Werner Voges, Dorothea Garbe, Christian Paetz, Gerd Collin, Dieter Mayer, Hartmut Höke "Hydrocarbons" in Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry 2002 Wiley-VCH, Weinheim. doi:10.1002/14356007.a13_227
- ^ Denis H. James; William M. Castor (2007), “Styrene”, Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry (7th ed.), Wiley, p. 1, doi:10.1002/14356007.a25_329.pub2