1709年の大寒波とは、1708年の後半から1709年前半までに西ヨーロッパで発生した大寒波である[1]。 この過去500年のうちでもっとも寒い冬はマウンダー極少期と呼ばれる太陽活動の変化によってもたらされたとされている [2]。英語では"The Great Frost", フランス語では"Le Grand Hiver"と呼ばれる。
概要と影響
ウィリアム・デラムは大寒波の最中の1709年1月5日、ロンドン近郊、アップミンスターで気温を計測している。結果は −12 °C (10 °F) で、この数値は彼が1697年に気温を測定しはじめて以来の最低気温である。 また他のヨーロッパの気象学者たちも同様に最低−15 °C (5 °F)記録した。 デラムは著書『哲学紀要』の中でこの寒波は人類の記憶の中でもっとも激しいものであろうと記している [3]。
^Massie, Robert, Peter the Great: His Life and World.
^Monahan, W. Gregory (1993), Year of Sorrows: The great famine of 1709 in Lyon, Columbus: Ohio State University Press, pp. 125–153, ISBN978-0-8142-0608-9.
^Lachiver, Marcel (1991) (French), Les Années De Misère: La famine au temps du Grand Roi, 1680–1720, Paris: Fayard, pp. 361, 381–382, ISBN978-2-213-02799-9.