『#ハンド全力』(ハッシュタグハンドぜんりょく)は、2020年7月31日公開の日本映画。監督は松居大悟。
震災後無気力となっていた熊本の高校生が、SNSに投稿した過去にハンドボールしていた時の写真が「#ハンド全力」のハッシュタグとともに反響を呼んだことで、廃部目前のハンドボール部復活に向け奔走する姿を描く。主演は本作が7年ぶりの映画主演となる加藤清史郎[1][2]。
製作
2019年11月30日から12月15日に熊本県で開催された「2019年世界女子ハンドボール選手権」の公式タイアップ映画として、ハンドボールというスポーツの楽しさ、面白さを伝えることを目的に制作された[1]。
選手権開催地の熊本地震後の熊本県を舞台にしており、全編熊本県で撮影が行われた[3]。
封切り
当初は2020年5月15日に熊本県での先行公開、同月22日に全国公開が予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い延期となった[4]。
その後、同年7月24日に熊本市のTOHOシネマズ熊本サクラマチと、菊陽町のTOHOシネマズ光の森で先行公開[3]されたのち、同月31日より全国公開となった。
あらすじ
熊本の仮設住宅で暮らす高校生・清田マサオは、かつてはハンドボールに熱中していたが、震災と親友のタイチの転校を機にハンドボールをやめ、幼馴染の岡本と共に無気力な日々を過ごしていたが、ある日何気なくSNSに投稿したハンドボールの写真をきっかけに、廃部寸前の男子ハンドボール部の再建に奮闘することとなる。
登場人物
- 清田マサオ
- 演 - 加藤清史郎[1][5]
- 主人公。
- 岡本
- 演 - 醍醐虎汰朗[6]
- マサオの幼馴染。
- 黒澤
- 演 - 蒔田彩珠[7]
- 女子ハンドボール部員、マサオの幼馴染。
- 七尾
- 演 - 芋生悠[7]
- 女子ハンドボール部のエース。
- 島田
- 演 - 佐藤緋美[6]
- 男子ハンドボール部部長。
- 蔵久
- 演 - 坂東龍汰[6]
- 東京出身でダンサー志望。
- 七尾次郎
- 演 - 鈴木福[6][5]
- 七尾の弟。
- 吉牟田
- 演 - 篠原篤[7]
- 男子ハンドボール部顧問。
- コンビニ店員
- 演 - 植野行雄(デニス)[7]
- おたこぷー、おさむ(プー&ムー)
- 演 - プー&ムー[7]
- 本人役。
- 担任ガッツ
- 演 - 椎木樹人[8]
- 担任教師。
- 林田
- 演 - 岩本晟夢[6]
- マサオのクラスメイト。
- 片山
- 演 - 磯邊蓮登[6]
- 休部中の男子ハンドボール部員。
- 溝口
- 演 - 渕上ひかる[6][注 1]
- 女子ハンドボール部員
- タイチ
- 演 - 甲斐翔真[6]
- マサオの親友。震災後は富山在住。
- 橋向
- 演 - 田中美久 (HKT48)[6]
- マネージャー。
- 宮﨑大輔
- 演 - 宮﨑大輔[6](友情出演)
- 本人役。
- アニウエ
- 演 - 仲野太賀[7]
- マサオの兄。
- テルテル
- 演 - 志田未来[7]
- アニウエの恋人。
- 市川
- 演 - 安達祐実[7]
- 女子ハンドボール部顧問。
- 清田由美子
- 演 - ふせえり[7]
- マサオの母。
- 清田正志
- 演 - 田口トモロヲ[7]
- マサオの父。
スタッフ
- 監督:松居大悟
- 脚本:松居大悟、佐藤大
- 主題歌:小山田壮平『OH MY GOD』 (Sparkling Records)[10]
- 挿入歌:タカハシマイ『虹』
- エグゼクティブプロデューサー:倉田泰輔
- 企画プロデュース:吉澤貴洋、古賀俊輔、滝田和人
- プロデューサー:長坂淳子、城内政芳
- 撮影:谷口和寛 (J.S.C.)
- 照明:根本伸一
- 録音:西條博介
- 音楽:森優太
- 美術:遠藤善人
- 編集:瀧田隆一
- 衣装:立花文乃
- ヘアメイク:金沙知
- スチール:蒔苗仁
- 助監督:松尾崇
- 特別協賛:渡作(インパル)
- 協賛:モルテン、東洋ライス
- 特別協力:公益財団法人日本ハンドボール協会
- 協力:熊本県ハンドボール協会、山鹿市ハンドボール協会、熊本国際スポーツ大会推進事務局
- 配給:イオンエンターテイメント、ラビットハウス、エレファントハウス
- 制作プロダクション:ザフール
- 制作協力:セカンドサイト、グラスホッパー
- 製作:『#ハンド全力』製作委員会
脚注
注釈
- ^ 公式サイトおよびポスターでは「渕上晃」名義となっている。また、本作ではハンドボール指導も担当している[9]。
外部リンク