龍渕寺(りゅうえんじ)は、岡山県岡山市北区建部町中田にある日蓮宗の寺院である。山号は白玉山という。旧本山は京都妙覚寺、奠師法縁(奠統会)。
旧建部町には定林寺、眞淨寺、妙福寺、妙泉寺、妙円寺、蓮光寺、孝徳寺、妙浄寺、成就寺等がある。
歴史
永正2年(1505年)、金川城主・松田元成の開基で大乗院日香(元成の弟とされる)を開山に旭川河畔に創建されたという。創建当時は広大な寺領を有していたというが法華法印陽翁(4世)が野山妙本寺へ移住するとしばらく無住であったという。元亀3年(1572年)の松田氏滅亡後、慶長3年(1598年)に火災に遭い焼失したが、宇垣郡佐波村の化城院日城(妙国寺8世、龍渕寺5世)により再建され、本堂、庫裡、塔中一院が建立された。その後、慶安2年(1649年)に現在地へ移転された。水害対策のためという。寛文6年(1666年)、岡山藩主池田光政の政策(寛文法難)により3末寺とともに廃寺とされたが、延宝9年(1681年)に京都妙覚寺の末寺として再建された。現在の本堂は昭和12年(1937年)に再建されたもの。
境内
歴代
その他
寺号は創建地近くにあった龍ヶ渕に因む、現在木の入道と名づけられた一角にあり龍渕寺旧跡として残る。
脚注