『龍と魔法使い』(りゅうとまほうつかい)は、集英社コバルト文庫から刊行されている小説のシリーズ。著者は榎木洋子。
ストーリー
フウギ国の七賢人に属する魔法使い・タギは、風魔鳥に襲われた風龍の卵を守りきった事で、生まれた子供の名付け親になる栄誉を与えられた。タギは、その子供にシェイラギーニ(シェイラ)と名付けたが、それが縁となり2人の冒険が始まるのであった。
登場人物
- タギ
- 本作の主人公。フウキ国の七賢人に属する魔法使い。魔法は屈指の腕前だが、傍若無人な為にトラブルが絶えない。しかし、強い信念と行動力、面倒見の良さから、信頼されている。
- 捨て子として七賢人の長ダーに拾われ、魔法使いの教育を受けて育つ。若くして七賢人の座についたが、ゼルダ姫の起こした反乱をきっかけに、国外へと出奔し、自由な旅に出る。
- シェイラギーニ
- 本作のもう1人の主人公。通称シェイラ。風龍の娘。人間態では、金髪と紫瞳の少女の外見をしている。名付け親・タギの事が大好きで、常に彼と行動を共にする。
- レン
- タギの親友。七賢人の中で、最年少。性格は、タギとは反対に温厚で落ち着いているが、怒ると怖い。
- シェルロー
- フウキの守龍。シェイラの父親でタギとは友情を誓い合った仲。人間態では金髪の美丈夫となる。
- リデル
- 天使族の女性。最後の純血の天使族で、東の果て半島にある天使族の隠れ里で育った。金髪に青い瞳の美女で、天使族としても桁違いの魔力を持つ。
- イェンセン
- 火龍。寛大かつ陽気な性格で、料理が好き。龍の背骨山脈に住む自由な龍で、サラマーエンの守龍イェークとは従兄弟にあたる。
- ダー
- 七賢人の長老。タギの育ての親。温厚な性格。
用語
- 守龍
- 国を守護する龍。
- 風龍
- 空属性の龍。個体数では火龍に劣らず、異種間婚姻は風火間で最も多い。寿命は、約1300年。銀白の体色を持つ。
- 火龍
- 火属性の龍。龍の中で、個体数が最も多い種族。陽気な性格で、龍の中でも短命な為、守龍になりやすい。寿命は、約1200年。体色は、銀朱。
- 地龍
- 地属性の龍。長寿な反面、子孫を残しにくい為、守龍に向かない。体色は、銀緑。寿命は、約2000年。
- 水龍
- 水属性の龍。個体数は、龍族の中で最も少ないが、姿は龍族の中でも優美とされる。体色は、銀青。寿命は、約1500年。
- 七賢人
- フウキ国の中で屈指の力を持つ魔法使いに与えられる称号。
既刊一覧
コミカライズを除き、全て集英社・コバルト文庫刊。