髙橋 雅英(たかはし まさひで、1954年11月18日 - )は、日本の医師、医学者(病理学、腫瘍生物学)。名古屋大学名誉教授、藤田医科大学特命教授・統括学術プログラムディレクター、藤田医科大学国際再生医療センター長。愛知県出身。
主な業績としては、がん遺伝子RETの発見と同遺伝子変異によって生じる甲状腺がん、多発性内分泌腫瘍症2型、ヒルシュスプルング病の発症に関する分子メカニズムやRET遺伝子の腸管神経系、腎臓の発生など生理機能としての器官形成における役割の解明[1][2]、新たな細胞運動制御因子Girdinの発見とがん細胞の浸潤・転移、神経細胞の遊走機構の新たなメカニズムの解明がある[3][4]。
略歴
- 1979年3月 名古屋大学医学部卒業
- 1983年3月 名古屋大学医学研究科修了
- 1983年4月 ハーバード大学医学部Dana-Farber研究所Research Fellow
- 1985年11月 愛知県がんセンター研究所研究員
- 1990年4月 名古屋大学医学部助手
- 1991年1月 名古屋大学医学部講師
- 1995年6月 名古屋大学医学部助教授
- 1996年7月 名古屋大学医学部教授
- 2000年4月 名古屋大学大学院医学(系)研究科教授
- 2003年4月 名古屋大学大学院医学系研究科附属神経疾患・腫瘍分子医学研究センター教授
- 2003年4月 名古屋大学大学院医学系研究科附属神経疾患・腫瘍分子医学研究センター長(2012年3月31日まで)
- 2012年4月 名古屋大学大学院医学系研究科長(2017年3月31日まで)
- 2017年4月 名古屋大学理事・副総長(研究・男女共同参画担当)(2020年3月31日まで)
- 2020年4月 藤田医科大学統括学術プログラムディレクター・特命教授
- 2020年4月 藤田医科大学国際再生医療センター・センター長
受賞/受章
- 1990年 日本癌学会奨励賞
- 1993年 日本病理学会学術研究賞
- 2001年4月 日本病理学賞
- 2006年3月 読売東海医学賞(読売新聞社)
- 2010年5月 中日文化賞(中日新聞社)
- 2019年11月 日本医師会医学賞
- 2020年2月 高松宮妃癌研究基金学術賞[5]
- 2020年11月 紫綬褒章[6]
脚注