『高い窓』(たかいまど、The High Window)は、アメリカの作家レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説。1942年刊。私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とする長編シリーズの第3作。
あらすじ
フィリップ・マーロウはマードック夫人から、盗まれた家宝の金貨を行方を探すという依頼を受ける。依頼人は息子の嫁を疑っていたが、マーロウはこの家族にそれだけでない複雑な謎があると感じていた。
日本語訳
- 「別冊宝石11号 世界探偵小説名作選2 レイモンド・チャンドラア傑作特集」1950年10月に、『ハイ・ウィンドォ』(萩明二=訳)収録。[日本語訳 1]
出版年
|
タイトル
|
出版社
|
文庫名等
|
訳者
|
巻末
|
ページ数
|
ISBNコード
|
カバーデザイン
|
備考
|
1959年
|
高い窓
|
早川書房
|
ハヤカワ・ポケット・ミステリ513
|
田中小実昌
|
レイモンド・チャンドラー長篇作品目録
|
267
|
|
装幀 勝呂忠
|
|
1988年9月1日
|
高い窓
|
早川書房
|
ハヤカワ・ミステリ文庫HM 7-4
|
清水俊二 [日本語訳 2]
|
「訳者あとがき」に代えて 戸田奈津子 向井敏解説、チャンドラーと清水俊二の合作
|
343
|
978-4150704551
|
カバーフォーマット:辰巳四郎、 カバーデザイン:ハヤカワ・デザイン室
|
電子書籍も刊、2012年
|
2014年12月5日
|
高い窓
|
早川書房
|
単行判
|
村上春樹
|
|
348
|
978-4152095060
|
|
|
2016年9月8日
|
高い窓
|
早川書房
|
ハヤカワ・ミステリ文庫HM 7-15
|
村上春樹
|
訳者あとがき
|
415
|
978-4150704650
|
坂川栄治+鳴田小夜子 (坂川事務所)
|
電子書籍も刊
|
映画化
- Time to Kill
- (20世紀フォックス映画、1942年)日本未公開
- 監督=ハーバート・I・リーズ、脚本=クラレンス・アプスン・ヤング、主演=ロイド・ノーラン。
- ブレット・ハリディ(英語版)のキャラクターであるマイクル・シェイン(英語版)が主人公であるが、そのプロットはこの小説に基づいている。
- The Brasher Doubloon
- (20世紀フォックス映画、1947年)日本未公開
- 監督=ジョン・ブラーム、脚本=ドロシー・ハナ、主演=ジョージ・モンゴメリー。
注釈
- ^ 『聖林殺人事件』、『ハイ・ウィンドォ』、『湖中の女』収録。
- ^ 翻訳途中で清水が死去したため、戸田奈津子が引き継いで完成した。
参考文献
- レイモンド・チャンドラー『ブルー・ダリア』マシュー・J ・ブラッコリ編
- 小鷹信光訳、角川書店、1988年。ISBN 4047911755。オリジナル脚本