骨盤腹膜炎骨盤腹膜炎(こつばんふくまくえん)は、骨盤内炎症性疾患(Pelvic inflammatory disease : PID)ともいわれ、クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)、淋菌などの微生物により発生する感染症である。性感染症 (STD)の一種でもある[1] 。急性虫垂炎と誤診される場合がある[2]。 原因膣から上記病原体が侵入し、子宮、卵管を経由して腹腔内に到達、骨盤内にて腹膜に炎症を起こすためこの名がある。従って女性にしか発生しない[1]。 感染経路性交との関連性が強く、通常初経前、閉経後、妊娠中には発症しない。初体験年齢の低下に伴って若年層にも増加している。 症状下腹痛、発熱、帯下、不正性器出血、性交時痛等が見られる。腸管系の疾患と異なり、下痢は伴わない。また、膀胱炎と異なる点は血尿、膿尿を伴わないことである。 希にクラミジア直腸炎を併発し、クラミジア直腸炎による下痢を伴う事がある[3]。 治療原因により異なる。婦人科に受診し、原因微生物によって抗生物質を選択し投与することとなる。 予防性交をしないことが最大の予防となる。 コンドームの使用には一定の予防効果がある。(100%ではない) 経口避妊薬には予防効果はない。 出典
関連項目外部リンク
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