離島残置工作員離島残置工作員(りとうざんちこうさくいん)とは、沖縄県の離島に配属された日本の工作員。残置工作員ともいう[1]。 概要太平洋戦争中、アメリカ軍の上陸に対し、現地住民を組織してのゲリラ戦を指揮するために配属された陸軍中野学校出身の工作員のことで、身分を秘匿して伊平屋島、伊是名島、粟国島、久米島、多良間島、黒島、西表島、波照間島、与那国島の9島に11名が配置された[1]。
工作員は、現地住民の信頼を勝ち取るため、国から学校教員等の社会的地位の高い人物になりすますことを認められており、その社会的地位を活かして現地住民と幅広い人脈を構築、とりわけ青少年との間に深い人間関係を構築した。工作員の中には、現地の女性と結婚して子供をもうけた者もいる。このようにして、人脈の中から共に将来ゲリラ活動を行う補助工作員の素養を持った人材を見つけて秘密裏に掘り起こしたり、学校等で地域住民の組織化をして米軍の侵攻に備えていた[1][2]。 脚注関連項目 |