鈴木家住宅 (羽後町)

鈴木家住宅
鈴木家住宅
所在地 秋田県雄勝郡羽後町飯沢字先達沢52番地
位置 北緯39度9分5秒 東経140度21分23秒 / 北緯39.15139度 東経140.35639度 / 39.15139; 140.35639座標: 北緯39度9分5秒 東経140度21分23秒 / 北緯39.15139度 東経140.35639度 / 39.15139; 140.35639
類型 農家家屋
形式・構造 寄棟造茅葺
延床面積 桁行25.5m、梁間11.2m[1]
建築年 17世紀末
文化財 国の重要文化財
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鈴木家住宅(すずきけじゅうたく)は、秋田県雄勝郡羽後町にある歴史的建造物。江戸時代前期頃に建てられた当時の農家の住宅(民家)である。1973年昭和48年)2月23日に国の重要文化財(建造物)に指定された。秋田県下の民家建築では最古の遺例の一つである[2]。現在も所有者家族が居住している住宅としては東北最古となる。

概要

鈴木家は慶長期の検地帳に名前が見える旧家で、源義経の家臣・鈴木三郎重家を祖とすると伝える。代々肝煎を務め、文政13年(1830年)には苗字帯刀を許されている[2][3]

西側に山一つ隔てたところに、本住宅と平面形式の似た「土田家住宅」がある。 土田家住宅と共に秋田県下では最古の遺例で、民家というよりは在地豪族の住宅のようだと評価されている。 茅葺屋根主屋江戸時代、17世紀末頃の建物で[3]、1980年から1年半の解体修理で往時の姿に復原された[4]

構造形式

主屋は正面向かって左に中門を設ける中門造で、平面はL字形となる。中門は享保18年(1733年)の増築であることが普請文書から判明し、本屋の建築はこれをさかのぼる17世紀末頃と推定される。本屋は寄棟造。中門は正面を入母屋造とし、本屋、中門ともに茅葺とする[3]

中門は正面向かって右手に大戸口を設ける。内部は左手前に3房の馬屋を設け、その奥は通りニワとする。中門と本屋の入隅に玄関を設け、その奥はダイドコロとする。ダイドコロの上手は整形四間取りで、ダイドコロ寄りの手前をチャノマ、奥をウチザとし、その上手は手前をヒロマ、奥をトコ付きのコザとする。チャノマとヒロマの前には縁を設ける。ニワの奥には土蔵(大正4年・1915年上棟)が接続して建ち、本屋と土蔵の取合い部は改造されて蔵前になっている[3]

文化財指定

以下の物件が「鈴木家住宅(秋田県雄勝郡羽後町)」として国の重要文化財に指定されている。

  • 主屋 附:普請文書1冊
  • 土蔵 附:棟札1枚、家相図1鋪、普請文書3冊
  • 土地(宅地、山林) 2,698.39平方メートル

主屋(附指定含む)は1973年指定[5]、土蔵(附指定含む)と土地は1994年追加指定[6]

見学情報

  • 所在地
〒012-1136 秋田県雄勝郡羽後町飯沢字先達沢52番地
  • 建物は所有者によって居住として使用されているため、不在の場合があるので、事前連絡が必要。
見学料/大人・・・500円

アクセス

関連項目

脚注

  1. ^ 国宝・重要文化財(建造物)
  2. ^ a b 「新指定の文化財」『月刊文化財』372、第一法規、1994、pp.37 - 39
  3. ^ a b c d 『解説版 新指定重要文化財 12 建造物II』、毎日新聞社、1982、p.31
  4. ^ 公式サイトによる。
  5. ^ 昭和48年2月23日文部省告示第23号
  6. ^ 平成6年7月12日文部省告示第110号

参考文献・出典

  • 『解説版 新指定重要文化財 12 建造物II』、毎日新聞社、1982、p.31
  • 「新指定の文化財」『月刊文化財』372、第一法規、1994、pp.37 - 39
  • 鈴木家住宅と染付蔵(公式サイト)

外部リンク