酢酸ベンジル
酢酸ベンジル(さくさんベンジル、ベンジルアセテート、benzyl acetate)は分子式 C9H10O2 で表される有機化合物で、ベンジルアルコールと酢酸が縮合したエステルである。消防法による第4類危険物 第3石油類に該当する[1]。 酢酸ベンジルは多くの花に見られ、特にジャスミン、イランイラン、トベラ、クチナシなどの精油の主成分である。これ自体がジャスミン様の甘い香りを持っており、香水や化粧水に使われる[2]。またシタバチ類のオスを誘引する化合物(フェロモン)の一つでもあり、研究のためにこれらのハチを捕まえる際の罠に使われる[3]。 さらに、酢酸ベンジルはプラスチックや樹脂、酢酸セルロース、硝酸エステルなどを溶かす溶媒としても用いられる。脂溶性が高く、皮膚に触れると脱脂を起こす。 出典
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