賀茂神社(かもじんじゃ)は、石川県かほく市横山にある神社。
概要
祭神は、加茂別雷神・貴布禰神・天照大神[1]。
正月などには近隣から多くの人々が参拝に訪れている[2]。
歴史
創建年は不詳だが、継体天皇14年(520年)頃に御所村(現在の金沢市御所町)に遷座し、その後2度の遷座を経て、大同元年(806年)に近隣の鉢伏に遷座、翌年の大同2年(807年)に現在の横山の地に鎮座したものと伝えられる。平安時代後期頃から京都の賀茂別雷神社の直轄の荘園として、金津荘を束ねていた[2]。
天正12年(1584年)の末守城の戦いでは、末森で敗れた佐々成政の軍勢が越中へと退却する途中、前田軍の伏兵を恐れて神社の社叢に火を放ち、多くの宝物や古文書が焼失した[2]が、万治元年(1658年)に本殿・拝殿を再建[1]。
明治5年(1872年)に郷社、明治14年(1881年)に県社に列せられ、昭和6年(1931年)に北陸鎮座1400年祭を執り行った[1]。
昭和61年(1986年)12月、神社の社叢がかほく市(当時は宇ノ気町)の指定文化財(天然記念物)に指定された[3]。
参考文献
- 境内の石版『加茂大宮由来』著者 金津彰泰 (設置年 昭和55年)
- 『石川県神社誌』編集 石川県神社庁(発行 石川県神社庁 昭和51年10月26日)
- 『加能郷土辞彙』著作 日置謙(発行 北国新聞社 昭和31年8月1日)
脚注