財前家墓地財前家墓地(ざいぜんけぼち)は、大分県杵築市大田小野1609番地にある墓地である。この墓地にある石造宝塔1基は「財前家宝塔」として1954年3月20日に国の重要文化財に指定されている[1]。また、墓地全体が大分県の史跡に指定されている[2]。 概要紀氏の血を引くと言われる国東地方の豪族財前家の墓地である。小野地区の高台にあり、3基の国東塔を中心に、国東塔 15基、宝篋印塔 2基、五輪塔 70基、板碑 14基の計101基の石塔・石碑が散在している[3][注 1]。これらの石塔・石碑は鎌倉時代から南北朝時代にかけてのもので[3]、このうち最大の国東塔は「財前家宝塔」として国の重要文化財に指定されている。 女優の財前直見は財前家に繋がる家系の出であり、財前はNHK総合テレビジョンのドキュメンタリー番組『ファミリーヒストリー』でこの墓地を訪れている[5]。 財前家宝塔財前家墓地の中心にある総高2.97mの国東塔で、財前氏の祖先である財前美濃守の墓と伝えられる[4]。「元応第三祀歳次庚酉」の刻銘があり、鎌倉時代後期の元応3年(1321年)に建造されたものであることが分かっている[1]。また、「現世安穏後世菩提出離生苦法界衆生」との文が刻まれていることから、被葬者の生前に建立された逆修塔であると考えられている[6][3][7]。 脚注注釈出典
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