讃美歌集一覧 (さんびかしゅういちらん)は日本で出版された、おもにプロテスタントおよびその分派、もしくはキリスト教系の新宗教の讃美歌集の一覧である。
プロテスタントの毎週の礼拝では数曲が歌われる。この便のため、各国で讃美歌集が編纂されている。日本でも数種の讃美歌集が「讃美歌」「聖歌」の名で編纂されている。日本では1870年代から教派別に編纂されていたが、1903年に共通讃美歌が出版された。最近では、また教派ごとの讃美歌集も増えている。
讃美歌集の構成
賛美歌集は、礼拝(開会、閉会、信仰告白)、教会暦ないしイエス・キリストの生涯(待降、降誕、公生涯、受難、復活、再臨)、信仰生活といった項目ごとに構成されることが多い。おおむね600曲が、讃美歌集として礼拝に必要な数であるといわれている。
日本のおもな讃美歌集
教派別讃美歌集
- 新生讃美歌Ⅰ(1957年)日本バプテスト連盟新生讃美歌編集委員会(65曲)
- 新生讃美歌Ⅱ(1963年)日本バプテスト連盟新生讃美歌編集委員会(46曲)
- 新生讃美歌Ⅱ[改訂版](1966年)日本バプテスト連盟新生讃美歌編集委員会(50曲)
- 新生讃美歌Ⅲ(1982年)日本バプテスト連盟宣教室教会音楽委員会(26曲)
- 新生讃美歌Ⅳ(1984年)日本バプテスト連盟宣教室教会音楽委員会(40曲)
- 新生讃美歌(1989年)日本バプテスト連盟新生讃美歌編集委員会(261曲)
- 新生讃美歌増補Ⅰ(1997年)日本バプテスト連盟新生讃美歌編集委員会(64曲)
- 新生讃美歌増補Ⅱ(1999年)日本バプテスト連盟新生讃美歌編集委員会(141曲)
- 新生讃美歌(2003年)日本バプテスト連盟新生讃美歌編集委員会(682曲)
アドベント派
古い歌集は王国の歌参照。
- 詩篇抄集(1972年) 日本キリスト改革長老教会詩篇委員会(102曲)
- 詩篇抄集(1984年) 日本キリスト改革長老教会詩篇委員会(1972年版の増補改訂。138曲)
- 詩篇抄集(2000年) 日本キリスト改革長老教会詩篇委員会(1984年版の増補改訂。222曲)
- 詩篇抄集 補遺2016(2016年)
- 詩篇歌集(2022年) 日本キリスト改革長老教会詩篇委員会(2000年版の増補改訂。259曲)
- みことばをうたう(2006年/改訂版2020年)「改革教会の礼拝と音楽」編集委員会(エルピス[初版]/教文館[改訂版] 発行)
(上記「日本語による150のジュネーブ詩編歌」及び、深津文雄の訳詞によるドイツ・コラールを収載)
- 新聖歌(2001年)日本福音連盟新聖歌編集委員会(521曲)
日本教会音楽研究会・聖歌の友社
- インマヌエル讃美歌 リバイバル聖歌合編(1965年)インマヌエル讃美歌委員会(「リバイバル聖歌」1965年版で差し替えた楽曲の一部を旧版に戻した。㋑270曲、㋷341曲。合計611曲)
- インマヌエル讃美歌(1981年)インマヌエル讃美歌委員会(1965年版の増補改訂、リバイバル聖歌との通し番号化。718曲)
- 教会学校讃美歌(2016年)インマヌエル出版局
- インマヌエル讃美歌150(2017年)インマヌエル讃美歌150編集委員会(「インマヌエル讃美歌」から選曲。150曲)
(一社)福音讃美歌協会
[正会員:日本同盟基督教団、日本福音キリスト教会連合、イムマヌエル綜合伝道団 準会員:いのちのことば社]
- あたらしい歌(2009年)(本格的な讃美歌集出版の準備として編纂。20曲)
- 教会福音讃美歌(2012年)福音讃美歌協会讃美歌委員会(506曲)
- あたらしい歌2(2017年)(『教会福音讃美歌』に収録されなかった讃美歌や、発刊後に作られた讃美歌を収録。20曲)
- 教会讃美歌(1974年)聖文舎讃美歌委員会(502曲)
- 教会讃美歌(1999年)日本福音ルーテル教会讃美歌委員会(1974年版の小改訂、502曲+宣教百年記念大会賛歌3曲)
- 教会讃美歌 増補 分冊1(2021年)日本福音ルーテル教会讃美歌委員会(54曲)
- 礼拝讃美歌(1961年)J.B.カリー、M.ブラウン編(旧版(刊行年不明。151曲)の増補改訂版。305曲)
- 礼拝賛美歌(2009年)「礼拝賛美歌」編集委員会(新版。523曲)
共通讃美歌
共通聖歌
(共通聖歌はホーリネス時代の原型をとどめており、実質的にリバイバル聖歌の後継)
脚注
- ^ 一致教会の植村正久、奥野昌綱、松山高吉、グイド・フルベッキ、日本組合基督教会の松山高吉、宮川経輝、田村初太郎
- ^ “大和民族の歌 - 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2021年2月2日閲覧。
関連項目