西村 六郎(にしむら ろくろう、1931年(昭和6年) - )は、日本の翻訳家、元日本航空社員。
略歴
東京府豊多摩郡大久保町(現新宿区西大久保)生まれ。1955年東京大学教養学部教養学科フランス分科卒業。1957年同法学部卒業。日本航空株式会社に勤務。1963年フランス政府給費技術留学生。
アテネ支店長などを務め、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の生地に記念碑を建てる運動などをした。
1991年から1992年、日本ペンクラブ事務局長。大江健三郎と親しく、大江、山口昌男らが1979年にバリ島へ旅行した時に手続きをした[1]。
著書
- 『ケンジの日記 - ある柴犬との16年間の共生』(文藝春秋) 1997
翻訳
- 『民間航空』(ジャン・G・マレ, フレデリック・シミ、白水社、文庫クセジュ) 1966
- 『ショーソン 不滅の大作曲家』(ジャン・ガロワ、音楽之友社) 1974
- 『航空法概論』(ルイ・カルトゥ、白水社、文庫クセジュ) 1982
- 『近代ギリシア史』(ニコス・スボロノス、白水社、文庫クセジュ) 1988
- 『ラフカディオ・ハーン - その人と作品』(ジョゼフ・ド・スメ、恒文社) 1990
- 『オランダ史』(モーリス・ブロール、白水社、文庫クセジュ) 1994
- 『近代ギリシァ史』(C・M・ウッドハウス、みすず書房) 1997
- 『ビザンツ帝国史』(ポール・ルメルル、白水社、文庫クセジュ) 2003
- 『若き日のラフカディオ・ハーン』(O・W・フロスト、みすず書房) 2003
参考
註
- ^ 大江健三郎『恢復する家族』