西川 長夫(にしかわ ながお、1934年5月1日 - 2013年10月28日[1])は、フランス文学者。立命館大学名誉教授。専門は、比較文化論、フランス研究、アルチュセール、カール・マルクスなど。近年の国民国家論および国民国家批判の学問的潮流を作った。
略歴
著作
単著
- 『ミラノの人スタンダール』(小学館創造選書 1981年)
- 『スタンダールの遺書』(白水社 1981年)
- 『フランスの近代とボナパルティズム』(岩波書店 1984年)
- 『日本の戦後小説―廃墟の光』(岩波書店 1988年)
- 『国境の越え方―比較文化論序説』(筑摩書房 1992年/平凡社ライブラリー 2001年)
- 『地球時代の民族=文化理論 - 脱「国民文化」のために』(新曜社 1995年)
- 『国民国家論の射程―あるいは「国民」という怪物について』(柏書房 1998年 増補版 2012年)
- 『フランスの解体?―もうひとつの国民国家論』(人文書院 1999年)
- 『戦争の世紀を越えて―グローバル化時代の国家・歴史・民族』(平凡社 2002年)
- 『〈新〉植民地主義論―グローバル化時代の植民地主義を問う』(平凡社 2006年)
- 『日本回帰・再論―近代への問い、あるいはナショナルな表象をめぐる闘争』(人文書院 2008年)
- 『パリ五月革命私論―転換点としての68年』(平凡社新書 2011年/増補版・平凡社ライブラリー 2018年)
- 『植民地主義の時代を生きて』(平凡社 2013年)
共編著
- (中原章雄)『講座現代日本社会の構造変化(6)戦後価値の再検討』(有斐閣, 1986年)
- (末川清・松宮秀治)『ロマン主義の比較研究』(有斐閣, 1989年)
- (竹内実)『比較文化キーワード - グローバル時代を読み解く75の鍵』(サイマル出版会, 1994年)
- (松宮秀治)『『米欧回覧実記』を読む - 1870年代の世界と日本』(法律文化社, 1995年)
- (松宮秀治)『幕末・明治期の国民国家形成と文化変容』(新曜社, 1995年)
- (宮島喬)『ヨーロッパ統合と文化・民族問題 - ポスト国民国家時代の可能性を問う』(人文書院, 1995年)
- (渡辺公三、ガヴァン・マコーマック)『多文化主義・多言語主義の現在 - カナダ・オーストラリア・そして日本』(人文書院, 1997年)
- (山口幸二・渡辺公三)『アジアの多文化社会と国民国家』(人文書院, 1998年)
- (渡辺公三)『世紀転換期の国際秩序と国民文化の形成』(柏書房, 1999年)
- (原毅彦)『ラテンアメリカからの問いかけ - ラス・カサス、植民地支配からグローバリゼーションまで』(人文書院, 2000年)
- (姜尚中・西成彦)『20世紀をいかに越えるか - 多言語・多文化主義を手がかりにして』(平凡社, 2000年)
- (大空博・姫岡とし子・夏剛)『グローバル化を読み解く88のキーワード』(平凡社, 2003年)
- (高橋秀寿)『グローバリゼーションと植民地主義』(人文書院、2009年)
訳書
- マドレーヌ・リフォ『解放戦争の20年』(理論社, 1965年)
- ルイ・アルチュセール『レーニンと哲学』(人文書院, 1970年)
- モーリス・デュヴェルジェ『ヨーロッパの政治構造 - 人民なき民主主義』(合同出版, 1974年)
- ルイ・アルチュセール『政治と歴史 - モンテスキュー・ルソー・ヘーゲルとマルクス』(紀伊國屋書店, 1974年)
- ルイ・アルチュセール『歴史・階級・人間 - ジョン・ルイスへの回答』(福村出版, 1974年)
- ルイ・アルチュセール『国家とイデオロギー』(福村出版, 1975年)
- ルイ・アルチュセール『自己批判 - マルクス主義と階級闘争』(福村出版, 1978年)
- ジャック・ソレ『性愛の社会史 - 近代西欧における愛』(人文書院, 1985年)
- ベアトリス・ディディエ『日記論』(松籟社, 1987年)
- ジュゼッペ・ピントルノ編『スタンダール - スカラ座にて』(音楽之友社, 1993年)
- ルイ・アルチュセール『マルクスのために』(平凡社[平凡社ライブラリー], 1994年)
- リン・ハント『フランス革命と家族ロマンス』(平凡社, 1999年)
- ルイ・アルチュセール『再生産について - イデオロギーと国家のイデオロギー諸装置』(平凡社, 2005年)
辞書
出典