裸名裸名(らめい、羅:nomen nudum, 複 nomina nuda)とは分類学(特に動物と植物の命名法)において用いられる用語で、あたかもその生物の学名であるかの様に命名されたり、元々学名になることを目指して付けられたが、記載(ないし記載への文献参照)が不十分(もしくはまだ不十分)であるために学名として認められなかった名称を指す。そのために「裸」の名前と呼ばれて、現在有効な学名であるとは認められてはいないのである[1]。これを正式な学名と同じ様に斜体で書かれるべきかに関しては、決められていない。 ある裸名が正式な学名の要件を満たせなくとも、後世の記載者によって同じ名称が正式な学名として公表されることがある。もし同じ記載者が初めは裸名として、後に正式な学名としての条件を満たして公表した場合、記載日は後者となり、すなわち正式な公表をもってその学名が成立したとされる。 動物学動物命名法のルールでは裸名は「不適格(unavailable)」とされる。『国際動物命名規約』の用語集ではこのように定義されている[2][3] :
同規約の条文ではこのようにもある:
植物学植物学における命名法では裸名は「正式発表されていない(not validly published)」とされる。『国際藻類・菌類・植物命名規約』の用語集にはこのように定義されている[4]:
記相もしくは記載の要件は条32, 36, 41, 42 および 44 で扱われている[4]。 関連項目参考文献
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