藤崎康夫

藤崎 康夫(ふじさき やすお、1936年3月30日 - )は、日本の評論家移民史研究者、児童文学作家

ブラジル日本語新聞ニッケイ新聞」(旧名パウリスタ新聞)東京支社名誉支社長。雑誌『児童文学』編集長[1]

経歴

熊本県生まれ。1944年朝鮮から引き揚げ。1958年熊本大学教育学部理科学科卒業。天草東京で中学校教師等を経て、著作活動へ。南米の日本人移民の調査などを行った。

第17回日本児童文芸家協会賞受賞。弟子に奥野修司などがいる。

著書

  • 『棄民 日朝のゆがめられた歴史のなかで』(サイマル出版会) 1972
  • 『陛下は生きておられた ブラジル勝ち組の記録』(新人物往来社) 1974
  • 『サントス第十四埠頭』(中央公論社) 1976
  • 『密航者 ドキュメント』(草風社) 1977
  • 『ベトナムの難民たち』(ワールドフォトプレス) 1980
  • 御岳山噴火』(桐原書店) 1981
  • 『航跡 ロシア船笠戸丸』(時事通信社) 1983
  • 『まぼろしの木曽っ子 最後の木曽馬を守った開田村の人びと』(中島通善絵、くもん出版、くもんのノンフィクション・愛のシリーズ) 1984
  • 『愛のかけ橋はきえず 韓国の孤児をそだてた望月カズの一生』(伊藤展安絵、くもん出版、くもんのノンフィクション・愛のシリーズ) 1985
  • グリム童話とメルヘン街道』(写真、くもん出版) 1985
  • 『グリムものがたり』(西岡とし子絵、教育出版センター、ジュニア・ノンフィクション) 1985
  • 『涙のタッチダウン 車イスにのったアメフトの名選手・猿木唯資』(小林与志絵 、PHP研究所、PHP愛と感動のノンフィクション) 1985
  • 『よみがえれ私の青春 少年院・交野女子学院の記録 ドキュメンタリー・レポート』(小学館) 1985
  • 『棄てられた日本人 戦禍と差別の下で』(マルジュ社) 1986
  • 『愛と勇気の鐘 孤児たちに一生をささげる品川博の愛の軌跡』(くもん出版、くもんのノンフィクション・愛のシリーズ) 1987
  • 『時代をつかめこの手のなかに 日本初のプロ・カメラマン上野彦馬』(小島直絵、PHP研究所、PHP愛と希望のノンフィクション) 1988
  • 『緑のドクター 老木の治療に生涯をささげる樹医・山野忠彦』(根岸佐千子写真、くもん出版、くもんのノンフィクション・愛のシリーズ) 1988
  • 『感動をフィルムにきざめ 記録映画の鬼とよばれた映画カメラマン林田重男』(かみやしん絵、PHP研究所、PHP愛と希望のノンフィクション) 1990
  • 『出稼ぎ日系外国人労働者』(明石書店、シリーズ外国人労働者) 1991
  • 『沖縄の心を染める 伝統の紅型を復興させた城間栄喜の物語』(くもん出版、くもんのノンフィクション・愛のシリーズ) 1992
  • 『アマゾンにかけた夢』(文・写真、国土社、子どもドキュメント) 1993
  • 『銀盤のエンジェル 伊藤みどり物語』(エフエー出版) 1993
  • 『負けとったらいかんじゃん 「1リットルの涙」物語』(みのしまきぬよ絵、マルス出版、にんげんの「生き方」シリーズ) 1993
  • 喜納昌吉「祈り」』(七賢出版) 1994
  • 『九月の祈り 伊勢湾台風と闘った人びと』(六法出版社) 1995
  • 『グリム童話の旅』(京都書院アーツコレクション) 1997
  • 『ブラジルの大地に生きて 「日系移民の母」渡辺トミ・マルガリーダの生涯』(くもん出版) 1998
  • 『ブラジルヘ 日本人移民物語』(草の根出版会、母と子でみる) 1999
  • 『北洋フロンティア 漁業家・菊地鉄彌が駈け抜けた近代日本』(毎日新聞社) 1999
  • 『風のゴング 夢は勇気とともに 少年ボクサーの挑戦』(KTC中央出版) 2000

共編著

  • 『移民史』全3巻(今野敏彦共編著、新泉社) 1984 - 1986
  • 『日本人移民 写真・絵画集成』全4巻(編著、日本図書センター) 1997

脚注

  1. ^ 『現代日本人名録』

関連項目