董斌
董 斌(とう ひん、英語: Bin Dong、1988年11月22日 ‐ )は、中国・湖南省長沙市出身の陸上競技選手。専門は三段跳。屋外で17m58(アジア歴代2位)、室内で17m41(室内アジア記録)の自己ベストを持つ。2016年リオデジャネイロオリンピックの銅メダリストである。 経歴14歳の時に三段跳を始めた[1]。 2010年、2月のテヘラン・アジア室内選手権 (en) 男子三段跳を大会新記録(当時)の16m73で制し、初のアジアタイトルを獲得した[2]。 2011年、2月23日の中国室内選手権男子三段跳で17m01をマークし、2005年に顧俊傑が作った16m96の室内中国記録を塗り替えた[3]。 2012年、自国開催となった2月19日の杭州アジア室内選手権 (en) 男子三段跳では、室内中国タイ記録(当時)および大会新記録の17m01で大会2連覇を飾った[1]。 2013年、3月7日の中国室内グランプリ男子三段跳で17m16をマークし、1993年にOleg Sakirkinが作った17m09の室内アジア記録を塗り替えた[4]。 2016年、2月29日の中国室内グランプリ男子三段跳で屋外の自己ベスト(17m38)を上回る17m41をマークし、自身の持つ室内アジア記録(17m16)を3年ぶりに更新した[5][1]。今季室内世界最高記録保持者として臨んだ3月のポートランド世界室内選手権男子三段跳は17m33で優勝を飾り[6]、中国史上3人目の世界室内選手権チャンピオンとなった[7]。また、世界室内選手権男子三段跳では中国史上初のメダル獲得であり、シニア世界大会(オリンピック・世界選手権・世界室内選手権)の三段跳では中国史上初の金メダル獲得だった(女子も含め)[8][9][10]。8月のリオデジャネイロオリンピック男子三段跳は予選を全体1位の17m10(-0.1)で通過すると、決勝では1回目の跳躍でアジア記録(17m59)に迫る17m58(-0.2)の自己ベストをマークし、幸先の良いスタートを切ったかに思われたが、2回目の跳躍で負傷したため3回目までしか跳躍することができなかった[11]。それでも1回目の跳躍の17m58は、クリスチャン・テイラー(17m86)とウィル・クレイ(17m76)に次ぐ3位の記録となり、4位に45cmの大差をつけて銅メダルを獲得した[12]。これはオリンピック三段跳で中国人が獲得した初のメダルであり(女子も含め)、男子フィールド種目では1984年ロサンゼルス大会走高跳で銅メダルを獲得した朱建華以来、中国史上2つ目のメダルとなった[8]。 2017年、8月のロンドン世界選手権は怪我のため欠場した[13]。 自己ベスト
主要大会成績
脚注
外部リンク
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