『聖カタリナとマグダラのマリアのいる聖母子』 イタリア語 : :Madonna col Bambino tra le sante Caterina e Maria Maddalena 英語 : Madonna and Child with Saint Catherine and Saint Mary Magdalene 作者 ジョヴァンニ・ベッリーニ 製作年 1490年 種類 板上に油彩 寸法 58 cm × 107 cm (23 in × 42 in) 所蔵 アカデミア美術館 (ヴェネツィア)
ジョヴァンニ・ベッリーニ 『マグダラのマリアと聖ウルスラのいる聖母子 』(1490年ごろ)、プラド美術館 (マドリード )
『聖カタリナとマグダラのマリアのいる聖母子 』(せいカタリナとマグダラのマリアのいるせいぼし、伊:Madonna col Bambino tra le sante Caterina e Maria Maddalena)は、イタリア のルネサンス 期ヴェネツィア派 の巨匠、ジョヴァンニ・ベッリーニ による板上の油彩 画である。以前はヴェネツィア のレニエ・コレクションにあったが、現在はアカデミア美術館 に所蔵されている。『バルバリーゴ祭壇画』の直後の1490年に制作され、人気のある聖会話 のジャンルに属している[ 1] 。本作は『聖会話』とも呼ばれる[ 2] 。
このジャンルの人気を示す数点の複製を含む絵画の一群があり、ウルビーノ やニューヨーク のモルガン・ライブラリー の作品を含め、ほとんどがベッリーニの工房で制作されたか、部分的にのみベッリーニ自身の手になる作品である。マドリード のプラド美術館 には、本作と非常に類似した『マグダラのマリアと聖ウルスラのいる聖母子 』が所蔵されている[ 3] 。
聖母子の両側の聖人は、聖カタリナ とマグダラのマリア とされているが、おそらく2人は本作を依頼したヴェネツィアの上流階級の女性の肖像である。人物の顔と衣服を照らす柔らかな光の扱いは、レオナルド・ダ・ヴィンチ のスフマート 技法を想起させる。さらに、ベッリーニは、アントネロ・ダ・メッシーナ に由来する空間と色彩の概念を取り入れている[ 4] 。
脚注
^ (イタリア語) Mariolina Olivari, Giovanni Bellini, in AA.VV., Pittori del Rinascimento, Scala, Firenze 2007. ISBN 88-8117-099-X
^ “Sacred Conversation (detail 2) c. 1490 ”. Artchive.com . 27 April 2019 閲覧。
^ プラド美術館ガイドブック、2009年刊行、245頁 ISBN 978-84-8480-189-4
^ https://www.wga.hu/frames-e.html?/html/b/bellini/giovanni/index.htmlウェブ・ギャラリー・オブ・アートのサイト 2021年9月16日閲覧
1470年代までの作品 1490年代までの作品 1500年以降の作品 関連項目