羅漢寺 (中津市)
羅漢寺(らかんじ)は、大分県中津市本耶馬渓町にある曹洞宗の寺院である。山号は耆闍崛山(ぎじゃくっせん)。本尊は釈迦如来。日本国内の羅漢寺の総本山である。 羅漢山の中腹に位置する。岩壁に無数の洞窟があり、山門も本堂もその中に埋め込まれるように建築されている。洞窟の中に3,700体以上の石仏が安置されており、中でも無漏窟(むろくつ、無漏洞とも)の五百羅漢は五百羅漢としては日本最古のものである。無漏窟の釈迦三尊像、五百羅漢像などの石仏群は2014年8月21日に国の重要文化財に指定された[1]。 歴史伝承では大化元年(645年)、法道仙人の創建というが、伝説の域を出ない。 延元2年(1337年)ないし暦応元年(北朝年号、1338年)、円龕昭覚が当地に十六羅漢を祀ったのが実質的な開山である。この時の寺は、現羅漢寺の対岸の岩山にある「古羅漢」と呼ばれる場所にあったと推定されている。延元4年(1339年)には中国から逆流建順という僧が来寺し、円龕昭覚とともにわずか1年で五百羅漢像を造立したという[2]。 寺は当初臨済宗であったが、慶長5年(1600年)鉄村玄鷟(「鷟」(さく)は「族」の下に「鳥」)が来寺してから曹洞宗となった[3]。 1943年1月30日、上津江村の大火が羅漢寺にまで延焼して本堂を焼失[4]。現本堂は1969年の再建である。 伽藍文化財重要文化財(国指定)
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