粒度(りゅうど、英: grain size[1]、particle size[1])は、複数種類の鉱物からなる岩石について、主要鉱物粒子の大きさを示す工業量である。堆積岩や火成岩、変成岩について粒度が定義できる。
なお、土壌や破砕性堆積物がどのような粒度の構成粒子からなるかを示す尺度を粒度階区分と呼ぶ。
定義
複数の定義が試みられている。
クロスによる定義
ホイットマン・クロス[2]らは、1906年に発表した論文[3]において、直径ごとに下表のように定義した。
直径() |
名称
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粗粒
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中粒
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細粒
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ハインリヒによる定義
ウィリアム・ハインリヒ[4]は、1956年に出版された書籍[5]において、直径ごとに下表のように定義した。
直径() |
名称
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きわめて粗粒
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粗粒
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中粒
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細粒
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測定
岩石を構成する鉱物は、球形とはほど遠い形状を採る場合も多く、粒度の正確な測定は簡単ではない。
脚注
- ^ a b 文部省編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年。ISBN 4-8181-8401-2。
- ^ 英: Whitman Cross
- ^ 英: THE TEXTURE OF IGNEOUS ROCKS
- ^ 英: E. William Heinrich
- ^ 英: Microscopic Petrography
関連項目