第29回報知杯4歳牝馬特別1995年3月19日に京都競馬場で施行された第29回報知杯4歳牝馬特別(芝1400m)について記述する。 レース施行時の状況1995年は「交流元年」と謳われ、中央競馬および地方競馬で多くの指定交流競走が設定された年であった。桜花賞のトライアル競走である報知杯4歳牝馬特別もこの年に指定競走となり、地方競馬で10連勝を記録していた笠松競馬場所属の競走馬ライデンリーダーが出走し、競馬ファンの注目を集めた。また、オープン特別を連勝した抽せん馬のエイユーギャルが重賞を優勝するかにも注目が集まった。 なお、本年の競走は阪神・淡路大震災で大きな被害が出た阪神競馬場から京都に振り替えて開催された。 出走馬と枠順
レース結果(1着から5着まで)
レース展開序盤は追走に苦労していたライデンリーダーが、直線で全出走馬中最も速い上がりを記録し、3番手から抜け出しを図ったエイユーギャルを差し切って優勝した。 データ
達成された記録
レースにまつわるエピソード当日の関西テレビ『ドリーム競馬』の実況を担当していた杉本清がこのレースを実況し、「抜けた、ライデン。これは強い、恐れ入った。(絶句)……なんとまあ強い……いやー、これはすごい」と、ライデンリーダーの豪快な差し脚のキレの良さに驚愕し、直線では一瞬絶句するシーンがあった。後に杉本は自著で、「絶句したのは、何か言ってやろうと思ったのですが、いい言葉が浮かんでこなかったからです。とにかく何にも言えずに、強さ、すごさに唖然として見ていたというところです」と述べている[1]。 また、一部では1988年に笠松出身で中央に移籍し、一時代を築いたオグリキャップと重ねあわせ、「女オグリ」と言われたこともあった。 脚注
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