硫化アンモニウム

硫化アンモニウム
硫化アンモニウムの市販品
IUPAC名 硫化アンモニウム
組成式 (NH4)2S
式量 68.14[1] g/mol
CAS登録番号 12135-76-1(無色)
12135-77-2(黄色)

硫化アンモニウム(りゅうかアンモニウム、ammonium sulfide)は化学式 (NH4)2S で表されるアンモニア硫化物である。

無色の液体に易溶[1]エタノールに可溶[1]ジエチルエーテルに不溶[1]

性質

水に易溶、エタノールに可溶、エーテルに不溶。アンモニアおよび硫化水素の臭気がある。強い塩基性があり、重金属と反応して硫化物の沈殿を生ずるので、重金属の定性分析に使用される。酸を加えると硫黄硫化水素に分解する。

生成

7-10%のアンモニア水を二分し、一方に硫化水素を飽和して硫化水素アンモニウム(NH4HS)とし、これを残る半分に加え、この溶液を-18℃に冷却すると無色針状結晶として析出するが、常にNH4HSを含む。 水に易溶。きわめて分解しやすく、アンモニア硫化水素の臭がする[2]

脚注

  1. ^ a b c d JIS K 8943: 2012
  2. ^ 岩波書店 理化学辞典 第3版

外部リンク

関連項目