石狩河口橋
石狩河口橋(いしかりかこうきょう)は、北海道石狩市の石狩川に架かる国道231号の道路橋梁。1972年一部供用開始、1976年完成[1] [3]。 概要石狩川の最下流部、河口から約5kmの地点に架かる[1]。斜張橋および合成桁からなり、全長は1412.7m。北海道内の国道に架かる橋としては桔梗高架橋(函館市)に次ぐ延長(平成20年4月1日現在)の長大橋である[3] 。斜張橋部分の主塔はA型、斜材ケーブルは2組を2面吊りの放射形配置としている。 工期橋梁諸元
歴史石狩川の河口に橋を架けてほしいという要望は早くからあったが、河口部の川幅は1,500mもあるうえ、石狩川下流部には軟弱地盤が広がっており、技術的にも予算的にも困難なものであった。このため、長らく渡船(石狩渡舟)による往来が行われていた[1][4][5]。1953年(昭和28年)に二級国道231号が指定され、1955年(昭和30年)には渡船が国営となり[6]「動く国道」とも呼ばれたが[5]、交通量の増大により、最盛期の(昭和46年)には1日平均4,000人以上、車両1,500台以上を運ぶまでになっていた[4]。架橋の必要性が高まったことから、当時の最新の基礎工法を用いて[5]1967年(昭和42年)に1期工事が着手され、1972年(昭和47年)8月に左岸堤防から664mの部分が完成し部分供用が開始された[1]。その後、石狩川下流部の堤防整備(生振築堤)に伴う2期工事が行われ、1976年(昭和51年)11月に全長1412.7mが完成した[1][4]。 この橋の完成により、国道231号はルートが切り替えられ、1973年(昭和48年)に石狩渡船は町営に戻ったが1978年(昭和53年)3月31日に廃止された[6]。 出典・脚注関連項目 |