石原 舞子(いしはら まいこ、10月31日-)は、日本の女優。松竹劇団新派所属。千葉県出身。
本名、石井麻衣子。従兄妹に木之元亮[1]。
来歴
市川市生まれ。国府台女子学院、駒澤大学卒業。
- 1987年(昭和62年) - 菅原謙次校長 坂東玉三郎副校長の俳優養成所アクターズハウス1期生として入所。
- 1988年(昭和63年) - 新派100年記念として行われたオーディションに合格し研修生となる。菅原謙次に師事。
- 1997年(平成9年) - 国立劇場『天守物語』で亀姫に抜擢され注目を集める。
- 1998年(平成10年) - 幹部昇進。新人披露新派古典勉強会『日本橋絵巻』お考を演じる。
- 1999年(平成11年) - 新橋演舞場新派公演『女将繁盛記』主演。
- 2006年(平成18年) - 前年、新橋演舞場で上演された『京舞』まつ子で日本俳優協会奨励賞を受賞[2]。
多数の舞台のみならずテレビ、映画にも出演する[3][4]。
人物
- 千葉県市川市で3人兄弟の末っ子として生まれる。姉が日本舞踊を習っていたので見よう見まねで、物心ついた時には扇子を持っていた。
- 2歳8ヶ月で藤間秀禄に師事。3歳『年増』(朝日生命ホール)で初舞台。5歳『羽根の禿』(明治座)。その後も『浮かれ坊主』『櫓のお七』『鷺娘』など数々の舞台に立つ。『羽根の禿』では鬘の重さで立てなくなりそうになり、その後の振りで座るところがあっても中腰で通したというエピソードがある。子供のころから臨機応変に長けていた。名取名は藤間麻衣花。
受賞
主な舞台
- 1989年(平成元年) - 新橋演舞場「風の盆恋歌」小絵
- 1990年(平成2年) - 巡業公演「婦系図」妙子
- 1991年(平成3年) - シアターサンモール「大つごもり」みね
- 1992年(平成4年) - 大阪 新歌舞伎座「婦系図」妙子
- 1994年(平成6年) - 新橋演舞場「小粋な幽霊」双子の半玉。新橋演舞場賞を受賞。
- 1997年(平成9年)
- 国立劇場「天守物語」亀姫
- 新橋演舞場 ジェームス三木演出「花丸銀平」妹ルミ子
- 新橋演舞場 久世光彦演出「浅草慕情~なつかしのパラダイス」
- 1998年(平成10年) - 新人披露新派古典勉強会「日本橋絵巻」稲葉家お考
- 1999年(平成11年)
- 新橋演舞場 久世光彦演出「浅草パラダイス」
- 三越劇場「日本橋」お千世
- 御園座 中村吉右衛門「鬼平犯科帳 むかしの男」
- 新橋演舞場「女将繁盛記」若女将
- 新橋演舞場 勉強会「明治一代女」お梅
- 2000年(平成12年)
- 明治座 石井ふく子演出 若尾文子「女たちの鹿鳴館」梅龍
- 国立劇場「滝の白糸」撫子
- 南座 中村吉右衛門「鬼平犯科帳 本所・桜屋敷」
- 2001年(平成13年)
- 芸術座 石井ふく子演出 池内淳子「空のかあさま」
- 新橋演舞場「鶴八鶴次郎」鶴子
- 2002年(平成14年) - 国立小劇場 英の会「華岡青洲の妻」小陸
- 2004年(平成16年) - 日本橋公会堂アトリエ新派「ふるあめりかに袖はぬらさじ」亀遊
- 2005年(平成17年) - 新橋演舞場「京舞」まつ子
- 2006年(平成18年) - 新橋演舞場「和宮御留」宇多絵
- 2007年(平成19年)
- 日本橋公会堂アトリエ新派「明日の幸福」松崎恵子
- 巡業公演「牡丹燈籠」お露
- 2008年(平成20年) - 新橋演舞場「婦系図」河野菅子
- 2009年(平成21年) - 三越劇場「女の一生」ふみ
- 2010年(平成22年) - 三越劇場アトリエ新派「浪花女」主演 お千賀
- 2011年(平成23年) - 三越劇場アトリエ新派「女の一生」布引けい
- 2012年(平成24年)
- 三越劇場 山田洋次演出「東京物語」長男の妻・文子
- 御園座・南座 坂東玉三郎「ふるあめりかに袖はぬらさじ」亀遊
- 三越劇場花形新派「華岡青洲の妻」加恵
- 2013年(平成25年)
- 新橋演舞場 名作喜劇公演「おやじの女」はつ子
- 京都 南座 山田洋次演出「東京物語」長男の嫁・文子
- 2014年(平成26年) - 博品館 菅原謙次17回忌を偲ぶ 自主公演「夕べの幽霊、今朝の女房」
- 2015年(平成27年)[6]
- 三越劇場 「寒菊寒牡丹」主演
- 新橋演舞場 栗山民也演出「もとの黙阿弥」芸者小えん
- 2016年(平成28年)
- 三越劇場「糸桜」ちか
- 新橋演舞場 喜劇名作公演「名代きつねずし」愛人 河辺すみ子
- 「単身赴任はチントンシャン」芸者染子
- 新橋演舞場 大竹しのぶ「三婆」常子
- 2017年(平成29年)
- 新橋演舞場 喜劇祭り「四海波より 恋の免許皆伝」お梶
- 明治座 藤あや子「明治一代女」秀吉
- 2018年(平成30年) 三越劇場 山田洋次演出「家族はつらいよ」長男の妻・文江
- 2023年(令和5年) 三越劇場 小津安二郎演出「東京物語」平山文子[7]
- 2024年(令和6年) 東京芸術劇場 桂佑輔演出「天守物語」[8]
テレビドラマ
- 1991年 フジテレビ「世にも奇妙な物語 長い一日」
- 1995年 テレビ東京 新春ドラマスペシャル「花のれん」お梅
- 2001年 TBS「渡る世間は鬼ばかり」第5シリーズ
- 2003年 東海テレビ 昼ドラマ「愛しき者へ」
- 2005年 NHK 真田広之主演「新半七捕物帳」
- 2006年 フジテレビ 金曜エンタテイメント 内田康夫 近藤真彦主演 岡部シリーズ「倉敷殺人事件」
- 2007年
- フジテレビ 金曜プレステージ 中村吉右衛門 鬼平犯科帳スペシャル「一本眉」
- フジテレビ 金曜プレステージ 内田康夫 近藤真彦主演 岡部シリーズ「多摩湖畔殺人事件」
- 2008年 フジテレビ 金曜プレステージ 内田康夫 近藤真彦主演 岡部シリーズ「十三の墓標」
- 2009年 TBS 「渡る世間は鬼ばかり」第8シリーズ
映画
- 2014年(平成2年) - 山田洋次監督「小さいおうち」キューレーター役(松竹)
出典
外部リンク