皇帝官房

皇帝官房皇帝直属官房Собственная Его Императорского Величества канцелярия、または、Собственная Е.И.В. канцелярияHis Imperial Majesty's Own Chancellery、または、H.I.M. Own Chancellery)は、帝政ロシアにおける皇帝直属の行政機関。 起源はパーヴェル1世の個人官房から始まる。その後、アレクサンドル1世の寵臣であったアレクセイ・アラクチェーエフ伯によって強大な権力機構に成長する。さらに「ヨーロッパの憲兵」を持って自他ともに任じたニコライ1世によって、大臣会議内閣に相当)、元老院と同等の権限を有する巨大な行政機関として体裁を整えられていった。1826年以降、皇帝官房に設置された部(otdeleniye、Section)は、以下の通りである。

1880年内務大臣ロリス=メリコフによる改革の一環として皇帝官房は見直しが行われ、対応する省庁へその権限が移管された。1882年には第一部のみが皇帝官房となり皇帝の私的家政機関となった。