白鳳 (旭日の艦隊)白鳳とは架空戦記『旭日の艦隊』に登場する架空の飛行艇である。 前世第二次世界大戦初頭、米英独が開発した「巨大飛行艇(独「Bv 238」など)」に匹敵する 旅客輸送用の巨人機であり、幻の大陸間渡洋爆撃機「富嶽」並の作戦行動半径を持っている。 開発経緯前世と違い、後世の英国はドイツに占領されるのは時間の問題であり、その際に欧州全土より英国に逃れたユダヤ人が再び迫害されるのは明らかであった。しかし、海上航路による救援策は、前世同様のUボートによる無差別通商破壊宣言を受けていた。さらに対米開戦当時から計画されていた超潜伊10001 須佐之男号の動力源である核融合炉の開発にはユダヤ人科学者達の協力が必要不可欠であったため、早期に救出が必要であった。 後世日本が前世転生者からのメタ情報を活かし、(技術跳躍により)前世以上の飛行艇技術を基にして開発された『空中戦艦 富士』の技術実績を元に本機を建造した。開発時呼称「十八試戦闘輸送艇」。 泰山航空工業と成重発動機工業、英ロールスロイス社共同開発による『救国武装旅客機』として設計されたため外板は防弾性が高く、客室はそのお陰で十分に与圧され、通常飛行時に乗客が寒さや酸素不足を感じる事はない。また、『日英同盟』と『米三軍秘密協定』により高オクタン価燃料の問題が解消されたため、四発の大型ジェットエンジンの推力は、必要にして十分な性能を誇る。 第二次日英同盟締結と相前後して開発が始まり、旭日艦隊が援英艦隊として派遣された頃には、既に8機が試作済みであった。 諸元武装
※『戦術Z』
劇中での活躍照和21年春(コミック版では22年3月5日)に琵琶湖~ネス湖間に就航した白鳳は、初めての救援飛行の復路、北極上空にて独潜水空母スレイブニルQ型搭載の局地戦闘機シブの襲撃を受けたものの、これを退けて日本本国へ帰国、その後照和23年の『理性の術策』作戦でのヒトラー襲撃作戦の後方支援に参加したこともあるが基本的には日本~イギリス、和睦後のアメリカ合衆国を結ぶ、亡命者の旅客輸送に従事した。
なお、後世第三次世界大戦にあたっては純粋な輸送機に改造され(『白鳳改』)、欧州へ派遣された日本陸軍部隊への補給任務に従事した。 OVA原作、コミックと比較すると最大の特徴は四発機から六発機[3]となり、水中翼の形状[4]も大幅に違う。 また、コミック版で描かれた独局地襲戦『Ba372 シブ』による強襲を避けるために大石長官より下された『時間差作戦』の顛末や、通報した独逸スパイの逮捕劇などはOVAでは削除され、大筋ではコミック版に似たものの、だいぶ違ったストーリー[5]になっている。 脚注 |