癜風
癜風(でんぷう、英: Tinea versicolor)は、マラセチア属の癜風菌(Malassezia furfur)による皮膚感染症で、無症状の鱗屑を伴う斑が多発する。癜風は良性であり人から人への感染性はないと考えられ、発症者の大半は健康である[1]。熱帯地方では人口の20-30%が罹患していると報告されている[2]。 病変部は日焼けで黒くならないため、夏に診断されることが多い。ありふれた日和見感染の一つであるが気づかない人が多く、一般的に認知されていない[1]。M. furfur によって産生されるアゼライン酸が、メラニン合成に関わるモノフェノールモノオキシゲナーゼを阻害することで、皮膚の脱色や着色が生じる[1]。 原因菌原因癜風菌への感染によるが、皮膚の常在菌として存在しており、ほとんどの人では発症せず無害である[1]。当該疾患に対する感受性を高める因子は、高温多湿、コルチコステロイド、妊娠、低栄養、糖尿病、その他の疾患による免疫抑制がある[1]。遺伝的に、マラセチア属真菌が増殖しやすい体質の人もいる[3]。 症状細かい鱗屑が付着する淡褐色斑(黒色癜風)あるいは脱色素斑(白色癜風)ができる。好発部位は背部、胸部、頸部、上腕、腋窩などで、春から夏にかけて発症および悪化しやすく、痒みを伴わないことが多い。 癜風で生じる色素減少は、数カ月から数年をかけて回復する[1]。 診断
治療出典・脚注
関連項目外部リンク
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