牟田 和恵(むた かずえ、1956年[1]12月20日 - )は、日本の社会学者。学位は、博士(人間科学)。大阪大学大学院人間科学研究科名誉教授。歴史社会学とジェンダー論を専門として近代化とジェンダーポリティクスを扱い、近現代日本の女性や家族に関する言説を著す。
来歴
福岡県で生まれ[2]、福岡県立筑紫丘高等学校(高27回)[3]を卒業後、1983年に京都大学文学部社会学専攻を卒業して1987年に大学院博士課程を退学する。佐賀大学で教養部講師を経て1989年に助教授、1991年に甲南女子大学で文学部助教授を務める。ハーバード大学、コロンビア大学へ留学し、2001年に甲南女子大学で人間科学部教授、2003年に大阪大学大学院人間科学研究科助教授を経て2004年に教授を務める。2007年、大阪大学より博士(人間科学)の学位を取得[4]。
2009年5月21日に設立したウィメンズアクションネットワークで2010年まで初代理事長を務めた[5]。
2022年に大阪大学を定年退官する。
主張
- 選択的夫婦別姓制度に賛同し、反対意見に対して「現実の不便や苦労を感じなくても良い人々が制度変革の足を引っ張るのはおかしい」「夫婦が同姓となったのはたかだか100余年にすぎない」[6]と述べる。
書籍
単著
共編
- 『ジェンダーで学ぶ社会学』 伊藤公雄共編著(世界思想社, 1998年)ISBN 978-4-7907-0674-8
- 『知っていますか?セクシュアル・ハラスメント一問一答』養父知美共著(解放出版社, 1999年)ISBN 978-4-7592-8274-0
- 『セクシュアル・ハラスメントのない世界へ - 理解対策解決』大谷恭子, 樹村みのり, 池上花英 共著(有斐閣, 2000年)ISBN 978-4-641-19947-7
- 『叢書現代の経済・社会とジェンダー〈第3巻〉日本社会とジェンダー』笠間千浪, 川東英子, 藤目ゆき, 亀口まか, 丸山茂, 竹内敬子, 宋連玉, 館かおる, 三宅義子 編、竹内恵美子, 久場嬉子 監修(明石書店, 2001年)
- 『ジェンダー・スタディーズ 女性学・男性学を学ぶ』編(大阪大学出版会、大阪大学新世紀レクチャー, 2009年)ISBN 978-4-87259-497-3
- 『家族を超える社会学 新たな生の基盤を求めて』編(新曜社, 2009年)
- 『女性たちで子を産み育てるということ 精子提供による家族づくり』岡野八代, 丸山里美共著. 白澤社, 2021.10
訳書
脚注
出典
関連文献
外部リンク
- 先代
- (設立)
|
- WAN理事長
- 初代: 2009年 - 2010年
|
- 次代
- 中西豊子
|