燕子花図燕子花図(かきつばたず)は、尾形光琳による18世紀(江戸時代)の屏風。燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)とも呼ばれる。紙本金地著色(着色)。光琳の代表作である[1]。国宝に指定されており、日本の絵画史上でも特に有名な作品の1つである。根津美術館所蔵。大きさは、縦150.9cm・横338.8cm。
六曲一双屏風に、燕子花をリズミカルに配置し、その群生を群青と緑青の色で鮮烈に描いている[2]。『伊勢物語』第9段の東下り、燕子花の名所・八つ橋では、「から衣きつつなれにし妻しあれば はるばる来ぬる旅をしぞおもふ 」との記述があり、これは本作品の背景とされる。 この作品を保存している根津美術館では、毎年春に、年に1ヶ月だけこの屏風を見られる「燕子花図屏風展」が開催されている。 なお、同じく光琳の作品である「八橋図屏風(メトロポリタン美術館蔵)」は、燕子花図と同様に金地に燕子花が描かれているが、橋がジグザグに描かれている。題材は同じである[3]。 脚注
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