炭酸亜鉛(zinc carbonate[1])は、塩基性炭酸亜鉛または炭酸・水酸化亜鉛の略語として使われる[1]、亜鉛の炭酸塩である。化学式はZnCO3だが、組成は安定しておらず工業分野では一般的に代表的な化学式2ZnCO3・3Zn(OH)2・H2Oで表される[1]。一般には塩基性炭酸亜鉛を指す[1]。天然には菱亜鉛鉱として存在する。
性質
三方晶的な構造を持つ白い粉末状。分解温度は140℃で、300℃から二酸化炭素を放出する[1]。
合成
硫酸亜鉛に炭酸ナトリウムを反応させると沈殿する。
熱すると、酸化亜鉛と、二酸化炭素に分解する。
用途
顔料、防火剤、軟膏など医薬品、ゴム配合原料、飼料、亜鉛メッキ原料など[1]
脚注
- ^ a b c d e f g h 「炭酸亜鉛」『12996の化学商品』化学工業日報社、1996年、50頁。ISBN 4-87326-204-6。