潘威倫

潘 威倫
Pan Wei-lun
2008年
基本情報
国籍 中華民国の旗 中華民国台湾
出身地 屏東県萬巒鄉萬金村
生年月日 (1982-03-05) 1982年3月5日(42歳)
身長
体重
182 cm
98 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2003年 ドラフト1位
初出場 2003年3月9日
年俸 月給53万台湾元(2021年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ代表
五輪 2004年2008年
WBC 2006年2013年2017年
プレミア12 2015年
潘 威倫
各種表記
繁体字 潘 威倫
簡体字 潘 威伦
拼音 Pān Wēilún
注音符号 ㄆㄢㄨㄟㄌㄨㄣˊ
和名表記: はん いりん
発音転記: パン・ウェイルン
英語名 Pan Wei-lun
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獲得メダル
男子 野球
チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
アジア競技大会
2006
2010

潘 威倫(パン・ウェイルン、1982年3月5日 - )は、台湾中華民国屏東県出身のプロ野球選手投手)。右投右打。

経歴

輔仁大学から合作金庫銀行を経て、2003年台湾中華職業棒球大聯盟統一ライオンズに入団。プロ1年目から二桁勝利を挙げる。

2004年8月に開催されたアテネオリンピックの野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。

2006年開幕前の3月に2006 ワールド・ベースボール・クラシック・チャイニーズタイペイ代表に選出された。オフの11月から12月にかけて開催されたドーハアジア競技大会の野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。同大会では優勝を果たした。

2007年、16勝を挙げ最多勝のタイトルを獲得した。

2008年8月に開催された2008年北京オリンピックの野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。

2009年、防御率3.30で最優秀防御率のタイトルを獲得。

2010年埼玉西武ライオンズ読売ジャイアンツ阪神タイガースの注目を集めたが、契約には及ばなかった[1]。オフの10月に開催された広州アジア競技大会の野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。同大会では準優勝を果たした。

2013年1月14日に第3回WBC本戦のチャイニーズタイペイ代表に選出され[2]、2大会ぶり2度目の選出を果たした。

2015年9月30日に2015 WBSCプレミア12 チャイニーズタイペイ代表に選出された[3]

2016年開幕前の1月29日に「侍ジャパン強化試合 日本 vs チャイニーズタイペイ」のチャイニーズタイペイ代表27名に選出された[4]。3月6日の第2戦に、2番手として登板し、敗戦投手となっている[5]

2017年1月23日に2017 ワールド・ベースボール・クラシック・チャイニーズタイペイ代表に選出され[6]、2大会連続3度目の選出を果たした。

2018年は春季キャンプで右脚を痛め、一軍出場は1登板のみに留まり自身初の0勝でシーズンを終えた[7]

2019年は開幕からローテーション入りを果たし、8勝を記録した。9月8日の中信兄弟戦ではCPBL最多となる通算142勝を記録し[8]、オフにはカムバック賞を獲得した[9]。そして2年1212万台湾元の契約を結んだ[10]

2020年は10月14日の楽天モンキーズ戦でCPBL史上初となる通算2000投球回を達成した[11]。しかし最終的には防御率が8.62とキャリアワーストの率を残し、主に敗戦処理として登板した[12]台湾シリーズでは2試合を投げ防御率18.00を記録した[13]

2021年は22試合に登板し3ホールド、防御率5.81を残した。またプロ入り初となる先発登板無しに終わった。

2024年2月14日、シーズン限りで現役を引退する意向を表明[14]、9月28日に引退登板、29日に引退セレモニーが実施された[15]

プレースタイル・人物

台湾球界を代表する先発右腕。

スリークォーターから繰り出す最速152km/hのストレートツーシームカットボールスライダーチェンジアップを持ち球としている。肩を故障して以降はストレートの平均球速が140km/h前後まで下がったが、安定した制球力も持ち味としており、ツーシームやカットボールなどをコーナーに投げ込み、打たせて取るピッチングを主体としている[16]

日本の別府大学に留学経験を持つ[17]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2003 統一 28 26 1 1 0 13 8 0 0 .619 670 166.1 143 8 33 1 8 104 3 0 55 45 2.44 1.06
2004 29 28 1 0 1 12 8 0 0 .600 699 176.1 145 12 25 0 6 122 1 0 53 42 2.14 0.96
2005 34 24 2 1 1 12 8 0 1 .600 732 171.0 181 8 31 1 9 130 2 0 77 53 2.79 1.24
2006 26 25 6 1 3 14 9 0 0 .609 732 182.0 169 6 17 2 8 106 2 2 59 50 2.47 1.02
2007 21 21 0 0 0 16 2 0 0 .889 506 123.1 126 7 17 0 7 79 0 0 33 31 2.26 1.12
2008 18 18 1 1 1 12 2 0 0 .857 449 111.0 113 5 10 0 6 87 1 2 38 34 2.76 1.11
2009 22 22 0 0 0 10 8 0 0 .556 576 133.2 159 6 15 3 5 81 2 0 62 49 3.30 1.30
2010 29 29 1 0 1 11 11 0 0 .500 788 191.2 201 7 15 0 9 101 3 0 77 68 3.19 1.13
2011 12 12 0 0 0 5 1 0 0 .833 317 74.1 87 6 15 0 2 39 2 0 36 30 3.63 1.13
2012 3 3 0 0 0 1 0 0 0 1.000 63 16.0 9 0 2 0 0 7 0 0 4 1 0.56 0.69
2013 20 20 3 0 1 6 9 0 0 .400 472 105.1 146 9 12 1 5 36 2 0 70 64 5.47 1.50
2014 10 10 1 0 0 5 1 0 0 .833 264 62.2 66 1 14 0 1 21 0 0 24 18 2.59 1.28
2015 25 25 0 0 0 7 9 0 0 .438 683 153.1 213 18 33 0 1 60 3 0 103 81 4.75 1.60
2016 13 8 0 0 0 5 2 0 1 .714 233 52.1 76 4 3 0 1 23 1 0 36 31 5.33 1.51
2017 17 17 0 0 0 6 3 0 0 .667 395 93.0 104 7 23 1 1 56 0 0 42 41 3.97 1.37
2018 1 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 27 6.0 11 1 0 0 0 1 0 0 6 5 7.50 1.83
2019 23 23 1 0 0 8 7 0 0 .533 529 120.0 157 14 20 0 3 52 2 0 78 68 5.10 1.48
2020 19 13 0 0 0 2 6 0 0 .250 306 62.2 106 16 14 0 2 32 2 0 63 60 8.62 1.91
2021 22 0 0 0 0 1 1 0 3 .500 148 31.0 45 1 6 0 2 12 0 1 24 20 5.81 1.65
通算:19年 372 325 17 4 8 146 95 0 5 .606 8589 2032.0 2257 136 314 9 76 1149 26 5 940 791 3.50 1.27
  • 2021年度シーズン終了時
  • 各年度の赤太字はリーグ歴代最高、太字はリーグ最高

年度別守備成績



投手












2003 統一 28 12 29 1 0 .976
2004 29 14 33 1 0 .979
2005 34 15 38 5 4 .914
2006 26 16 41 1 4 .983
2007 21 9 25 0 5 1.000
2008 18 8 7 0 0 1.000
2009 22 7 23 3 4 .909
2010 29 6 29 0 3 1.000
2011 12 10 8 2 2 .900
2012 3 1 5 0 0 1.000
2013 20 10 22 0 0 1.000
2014 10 4 11 0 1 1.000
2015 25 11 20 1 2 .969
2016 13 3 7 0 0 1.000
2017 17 5 10 1 0 .938
2018 1 1 1 0 0 1.000
2019 23 6 19 2 3 .926
2020 19 3 5 0 0 1.000
2021 22 2 0 0 0 1.000
通算 372 143 333 17 28 .966

タイトル

表彰

記録

背番号

  • 18 (2003年 - 2024年)

代表歴

脚注

  1. ^ 王維中挑戰韓職 潘威倫7年前差點成真 ETtoday運動 (中国語) (2018年1月19日) 2018年1月19日閲覧
  2. ^ 2013 WBC中華隊28人名單 CPBL公式サイト(中国語) (2013年1月14日) 2015年3月28日閲覧
  3. ^ 2015第一屆世界12強棒球錦標賽 中華隊28人名單正式公布 中華民國棒球協會官方網站 (中国語) (2015年9月30日) 2015年10月9日閲覧
  4. ^ 中職日職對抗賽 代表隊參賽名單出爐 中華職棒大聯盟全球資訊網The Official Site of CPBL (中国語) (2016年1月29日) 2016年2月17日閲覧
  5. ^ 日本通運 presents 侍ジャパン強化試合 チャイニーズ・タイペイvs日本 2016年03月06日(日) 京セラドーム大阪 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト (2016年3月6日) 2016年3月6日閲覧
  6. ^ 快訊/經典賽中華隊28人名單 陽岱鋼入列 ETtoday運動雲 (中国語) (2017年1月23日) 2017年1月24日閲覧
  7. ^ 三立新聞網. “中職/史上最晚 潘威倫終於簽約 | 三立新聞網” (中国語). LINE TODAY. 2020年4月14日閲覧。
  8. ^ 142勝超越顛峰後,潘威倫能夠再創150勝的奇蹟嗎? - 中職 - 棒球” (中国語). 運動視界 Sports Vision. 2019年9月10日閲覧。
  9. ^ 自由體育 (2019年10月9日). “棒球》中職勝投王潘威倫 成首位東山再起獎得主 - 自由體育”. 自由時報電子報. 2019年10月9日閲覧。
  10. ^ 自由體育 (2020年4月14日). “中職》潘威倫合約內容曝光 2年總值1212萬 - 自由體育”. 自由時報電子報. 2020年4月14日閲覧。
  11. ^ 聯合新聞網 (20201015T012605Z). “中職/加上補賽潘威倫突破生涯2000局 史上第一人 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2020年10月15日閲覧。
  12. ^ 聯合新聞網 (20201104T070000Z). “中職/定位不明變敗戰處理 潘威倫早應專司牛棚 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2020年11月4日閲覧。
  13. ^ 中華職棒大聯盟全球資訊網 The Official Site of CPBL”. www.cpbl.com.tw. 2020年11月8日閲覧。
  14. ^ 中職》潘威倫球員生涯最後一年 可能大巨蛋辦引退賽”. 自由時報. 2024年10月29日閲覧。
  15. ^ 潘威倫”. 台湾野球ウィキ. 2024年10月29日閲覧。
  16. ^ 【WBC】海外組と国内組の見事な融合。台湾史上最強チームが日本を苦しめる (web Sportiva)
  17. ^ 【體壇倒帶】潘武雄、潘威倫翻轉人生” (中国語). 蘋果新聞網. 2019年4月26日閲覧。

関連項目

外部リンク