渡辺 吉鎔(わたなべ きるよん、朝: 와타나베 기루욘, 1944年 - )は、韓国および日本の社会学者・言語学者。慶應義塾大学名誉教授[1]。専攻は文化社会学および言語社会学。
来歴
日本統治時代の朝鮮・京城(現在の韓国ソウル市)生まれ。1964年、梨花女子大学1年修了後、日本に留学、1968年、慶應義塾大学文学部卒業。1971年、米国カリフォルニア大学修士課程修了。
韓国語学習に関する著作も多く、1987~88、91~96年にはNHKラジオ『ハングル講座』講師をつとめている。日本人と結婚し、日本国籍を取得した。
著書
単著
- 『はじめての朝鮮語 隣国を知るために』(講談社[講談社現代新書]、1983年)
- 『はじめてのハングルレッスン』(講談社、1986年)
- 『使いこなすハングルレッスン』(講談社、1987年)
- 『基礎ハングル読本 「読む」から「話す」へ』(日本放送出版協会、1988年)
- 『韓国言語風景 揺らぐ文化・変わる社会』(岩波書店[岩波新書]、1996年)
共著
- 『朝鮮語のすすめ 日本語からの視点』(講談社[講談社現代新書]、1981年)鈴木孝夫との共著
- 『日韓ソウルの友情――理解への道 PART2 日韓座談会』(読売新聞社、1985年)司馬遼太郎、田中明、鮮于煇、千寛宇、金聲翰との共著
翻訳
- J.M.ロバーツ『図説・世界の歴史 3 ギリシア・ローマの遺産』(小峰書店、1982年)小川英雄との共訳
脚注
- ^ 「渡辺 吉鎔」『慶應義塾研究者情報データベース』。2023年12月12日閲覧。