淫獣聖戦シリーズ
淫獣聖戦シリーズ(いんじゅうせいせんシリーズ)は、1994年から1997年に大映からリリースされたアダルトアニメシリーズ。 概要双子の姉妹である天津亜衣と天津麻衣が、淫魔という異界の魔物を相手に戦う戦闘美少女ものである。タイトルに「淫獣」とあるように、先に同社からリリースされていた『淫獣学園』シリーズ同様に触手攻めなどによるエロ描写が見せ場となっており、制作スタッフも『淫獣学園』とほぼ共通しているが、本シリーズは漫画などの原作を持たないアニメオリジナル作品である。また、本シリーズはシリアスなストーリー展開や平安時代からの永きにわたる敵との因縁の歴史など、設定やストーリーにも力が入っている。 「ジャパネスク・エロス」(和風なエロス)というキャッチコピーが示すように、2人の戦闘時のコスチュームが和風であったりするなど、和のテイストを強く打ち出した作風となっている。 ストーリー
淫獣聖戦XXこの世を淫らに染めようとする鬼獣淫界の時平の邪魔をする天神子守衆。 その中でも天津亜衣と天津麻衣の天津姉妹は強力な神通力を発揮する巫女姿の羽衣を纏う戦士となり、この世を淫らな世界へと変えようとする淫魔たちと戦う。 幾度か天津姉妹をあと一歩のことろまで追い詰める時平であったが、木偶の坊や天津幻舟などにより、天神子守衆たちに自らの企みを阻止され続けていた。 このような状況に業を煮やした時平はカーマとスートラを呼び寄せ、亜衣と麻衣をはじめ天津幻舟が当主として己の企みを阻止し続ける天神子守衆の討伐と、引いては長年の悲願である淫魔大王の即位のため、鬼麿をさらってくるように命じる。 カーマとスートラは亜衣や麻衣の通う学校の転入生として学園に忍び込み、淫らな仕掛けを施した後にその術式を発動する。 大規模な術式により世界が混沌としていく中、その騒ぎに乗じて鬼麿を攫うことに成功したカーマとスートラは時平に鬼麿の身を引き渡した後、世界を淫らな色に染めるため、強引に鬼麿を淫魔大王へと覚醒させる。 その頃、現実世界でも異変が起こりはじめ、ほどなくして鬼麿が偽物とすげかえられたことに気づいた天神子守衆の前にカーマとスートラが現れる。 カーマとスートラは天神子守衆や天津姉妹に淫術をかけたのち、天神子守衆の1人を惨殺し、術中にはまった亜衣と麻衣を手にかけようとするが、天津幻舟が間一髪で2人の身を引かせた直後に自らその刃を受けて致命傷を負うも強靭な精神により、カーマとスートラを追い返す。 幻舟が重症を負っために一度館へと引き返す天津姉妹。 一方、鬼獣淫界では現世で攫ってきた女子生徒たちを覚醒した淫魔大王が触手で犯しながら、その触手で身体を貫いて女子生徒や天神子守衆の巫女を亡き者としていた。 現世では天津姉妹が幻舟の遺言を聞き、幻舟の最後を看取ったのちに鬼獣淫界を滅ぼす決意を固める。 しかし祖母を殺されたことで我を忘れた亜衣と麻衣は万全な状態で待ち受ける鬼獣淫界への愚かな特攻を強行してしまい、幻舟の遺言である鬼獣淫界を打ち倒す術を聞きながらも、怒り狂った亜衣と麻衣はその存在すら忘れてしまい、多くの女を侍らせて宴を行う鬼獣淫界に刃を向けるのだったが、あらかじめ仕掛けを施していた時平たちは天津姉妹の攻撃を察知し、カーマと亜衣、スートラと麻衣がそれぞれ一騎打ちとなる。はじめは互角の戦いが続く中、地の利があるカーマ、スートラが優勢となり、徐々に劣勢となる天津姉妹、体制を整えようと一旦引こうとする姉妹に鬼獣淫界のさらなる仕掛けが2人を襲い、またカーマとスートラもそれぞれ鬼獣淫界の宝具を使い亜衣と麻衣を罠にかける。 冷静さを欠き、罠にハマった亜衣と麻衣は触手によって身動きがとれなくなってしまう。 亜衣と麻衣が囚われたことにより、それに興味を示しながら姉妹に近づく淫魔大王を静止させようと木偶の坊が飛び出す、これまで2人の貞操の危機を幾度も無く凌ぎ、2人の純潔を守ってきた木偶の坊、そんな彼を淫魔大王は踏みつぶそうとするも寸でのところで足が止まってしまう淫魔大王、彼の中にはまだわずかながら鬼麿の記憶が残っており、その記憶が浮かんできた淫魔大王は木偶の坊を殺せないでいた。 淫魔大王の心にかすかに残る鬼麿の心にかけた木偶の坊は、そのかすかな望みにかけるも、時平の命により小鬼たちの矢で次々と身体を貫かれる木偶の坊は天津姉妹が見守る中、2人の目の前で無念の想いで立ったまま絶命するのだった。 その後にこれまで鬼獣淫界の前に立ちはだかり、散々時平の邪魔をしてきた亜衣と麻衣は衣服を剥ぎ取られた後、時平や小鬼たちが卑しい笑みを浮かべる中、カーマとスートラによって敵陣の真っただ中に全裸で連れてこられる。 鬼獣淫界に屈してしまい、淫らな宴の生贄として素っ裸にひん剥かれてしまった亜衣と麻衣。 まずはじめに亜衣が宿敵の時平やカーマ、スートラといった鬼獣淫界の者たち、ならびに妹の麻衣に見られる中、鬼獣淫界の怪魚によって性的な拷問を受けながら屈辱的な辱めを受けた後、祖母である幻舟を殺したカーマによって弄ばれながら純潔を散らされた挙句に屈辱的な公開凌辱でその身を汚されていく。 純潔を失った亜衣はもう2度と羽衣を纏う戦士に変身することができず、カーマとスートラの笑い声を聞きながら鬼獣淫界の前に完全敗北していく。 次に麻衣が宿敵の時平やカーマ、スートラといった鬼獣淫界の者たち、ならびに姉の亜衣に見られながら、拷問器具である鬼獣淫界の木馬に乗せられていく、必死の抵抗を見せる麻衣であったが、カーマによって力ずくで木馬に身体を固定されてしまい、多くの者たちに見られながら純潔を散らされていき、亜衣と同様に屈辱的な公開凌辱でその身を汚されていく。 純潔を失った麻衣もまたもう2度と羽衣を纏う戦士に変身することができず、淫魔大王と時平の笑い声を聞きながら鬼獣淫界の前に完全敗北し、気を失っていった。 登場人物天神子守衆天神様(菅原道真)の末裔である光の御子を守護することを使命とする血族。天津屋敷を本拠とする。
鬼獣淫界
スタッフ
主題歌いずれもエンディングテーマとして使用されている。
リリースデータ
2000年6月21日には徳間ジャパンコミュニケーションズによるDVD版が販売されている。また、2002年3月20日には各作品をまとめたDVDダイジェスト版が販売された。 書籍小説原作・脚本を担当した都王子により執筆された。『淫獣聖戦XX 第2巻』まではアニメのノベライズだが、アニメ終了後となる2005年発売の『淫獣聖戦DNA』上下巻は小説オリジナルである。『DNA』は平安時代にタイムスリップした天津姉妹の活躍が描かれており、菅原道真や安倍晴明といった歴史上の人物も多数登場する。また藤原時平と鬼夜叉童子が別キャラクターとなっていたり、幻舟がなくなっていることから最終シリーズ『XX』の後のはずだが、灰燼に帰した天津屋敷が普通に存在しているなど、アニメの設定を踏襲していない部分もある。
その他
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