涙をとどけて (スティーヴィー・ワンダーの曲)
「涙をとどけて」(Signed,Sealed,Delivered I'm Yours) は、アメリカ合衆国のシンガーソングライターであるスティーヴィー・ワンダーが1970年に発表した楽曲。 解説この曲はスティーヴィーとその母親のルーラ、リー・ギャレットとシリータ・ライトとの合作である。 ギャレットとスティーヴィーとは初期のモータウンのツアーで、フィラデルフィアで知り合って以来の親友であり、ギャレットも生まれつきの盲目で、1963年にフィラデルフィアに居を構えてから、当地のミュージシャンに興味を持っていた。スティーヴィー同様、ユーモアやいたずら好きなところがあり、ともに盲目の黒人ミュージシャンとして、取り違える人が多かったようである。のちにフィラデルフィアのディスクジョッキーになり、1967年にはデトロイトのFM局WGPRに移り、スティーヴィーと再会している。 シリータ・ライトは、歌手になることを夢見つつ、モータウンで秘書を勤めており、スティーヴィーは彼女のことが気に入り、彼がモータウンのグループを実験的ベースでプロデュースした際に、リタ・ライトのペンネームで彼女を起用している。スティーヴィーは彼らを自宅に呼び、この曲を共作したわけである。 曲はエレクトリック・シタールで始まり、それから下降し、スティーヴィーの短い叫び、警笛のようなサキソフォンやトランペット、女性グループによる軽いバックコーラスと競うようなヴォーカルへと繋がってゆく。 この曲はスマッシュヒットとなり、同じメンバーで同年スピナーズに書いた「イッツ・ア・シェイム」に加えて、スティーヴィーの才覚を決定的なものにしている[1]。 『ローリング・ストーン』誌が選ぶ最も偉大な500曲において、203位にランクされている[2]。 チャート
脚注
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