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海女 (妖怪)
海女
(うみおんな)は、
福岡県
遠賀郡
芦屋町
や大島町、及び
山口県
萩市
の
相島
に伝わる
妖怪
。その名の通り海に現れる女性の妖怪である。福岡と山口では伝承が異なる。
概要
福岡の海女
東北部の海面を歩く女性の妖怪。東北部の漁師たちによって目撃されている
[
1
]
[
2
]
。
山口の海女
さげ髪の真っ白な女性の妖怪。『旅と伝説』通巻130号(
1938年
刊行)に、60年前頃に現れたものとして記述されている。
ある男が小屋に寝泊りしていたところ、毎晩のように飲み水がなくなった。付近に海女が現れるという噂を耳にしていた男は、ある晩に注意を払っていたところ、小屋に海女が現れた。すかさず舵で竹を打ちつけたところ、海女は逃げて行った。しかし男は海女を脅かしたために病気になってしまい、治す手立てもないまま死んでいったという
[
3
]
。
脚注
[
脚注の使い方
]
^
松谷みよ子
『現代民話考』 3巻、
筑摩書房
〈
ちくま文庫
〉、2003年、214頁。
ISBN
978-4-480-03813-5
。
^
民俗学研究所編 著、
柳田國男監修
編『綜合日本民俗語彙』 第1巻、
平凡社
、1955年、172頁。
^
瀬川清子
「相島日記 (1)」『旅と伝説』11巻10号(通巻130号)、
三元社
、1938年10月、23頁。