浜口卓也
浜口 卓也(はまぐち たくや、濵口 卓也、1980年10月22日 - )は、日本の政治家。高知市議会議員。高知県高知市出身。 来歴高知県高知市・福井町に生まれる。幼少の頃は同町内のみかづき第二幼稚園に通った。 学生時代高知大学教育学部附属小学校、高知学芸中学・高等学校を経て早稲田大学教育学部に入学。大学の同期生には同郷の広末涼子、プロ野球選手の和田毅らがいる。その後第二文学部に転部し、同学部を卒業。専修は文学・言語系。中学では剣道部、高校ではテニス部に所属した。 政治の道へ2004年より衆議院議員中谷元の私設秘書として活動。2011年、高知市議会議員選挙に出馬し、2,618票を得て初当選。2015年の同市議会選挙では3,693.220票を獲得。2期目の当選を果たした。1期目は無所属、2期目は自由民主党からの出馬。当選後は両期とも会派「新こうち未来」の一員として活動した。 主な活動
2019年高知市長選2019年1月16日、上述の西敷地利用に関する紛糾、また浦戸道の駅構想をめぐる問題、更に仁井田産業団地の計画頓挫[1]など、行政手法の杜撰さと政治的な意思決定プロセスの実態に関する疑惑が相次いで取り沙汰される中、同年11月の市長選に出馬する意向を表明。1月23日には高知県庁で記者会見を開き、正式に立候補を表明した。会見では「高知市の衰退に歯止めをかける」ことを強調。「行政サービスも税収の増加なしには、将来に希望が持てない」とし、「豊かな経済が、自然環境をさらに美しくするような新たな経済モデルの構築」を訴えた。また、世界各地の都市と経済・環境等の分野で協定を結ぶ都市外交の必要性に言及し、高知市の持続可能性を維持する条件として「人口規模50万人~100万人」を提示。会見当時から無所属で出馬する意思を明らかにしており、5月16日、市議の任期満了を待って正式に自民党を離党した[2]。 2023年高知市議会議員選挙2023年4月16日公示の高知市議会議員選挙に自由民主党の公認候補として出馬。在野期間中に農業研修生として学んだ経験を糧に、新たに「持続可能な一次産業の確立」を提唱。改めて高知市の将来的存続の危機を訴え、上記の一次産業支援の他、経済、子育て・教育、防災、エネルギー分野、行財政改革を主要政策として発表している。 政見・政策2019年度の高知市長選挙に関連しては、「従来の地方自治の枠組みを越える」ことを標榜し、決断と責任を引き受ける首長の下で自主的かつ積極的な改革を実施することによる高知市の発展を掲げた。また特に関心のある領域として、市財政・経済・教育・都市計画等に関わる発言が多い。 地方政治観地方政治のあり方について、高知市が「日本政府の下部組織の高知県庁の下部組織である」という誤った自己認識を抱き、それ故に政府と県庁に過度に依存する体質になっていると主張しており、一貫して経済的/政治的な高知市の自主・自立を訴えている。中央集権的な統治構造への批判という点で地方分権推進派、地域主義の立場に属するが、国からの分離独立の主張とは異なり、国の特区制度を活用した自主路線での市政運営を重視する点でいわゆる独立論とは一線を画す。
財政・経済高知市の一般会計予算約1,500億円に対して市債残高が2,000億円を超過する現状については、危機的な状況にあるとしながらも、市債の額よりも現市政に市の経済状況を改善する意思がないことの方がより深刻な問題であるとの見解を示している。現在の市政は市税や国・県からの補助金、交付金等を配分することだけに拘泥して将来の歳入増を目指す投資を怠ってきたとし、この姿勢が財政危機を招き、今に至っても発想の転換ができていないとの指摘。高知市としての財政・経済政策の必要性を訴えている。
教育若年層を中心とする人口流出には東京等の大都市圏での就業・就職を志向する教育システムが根本的な要因として介在している、との認識を示しており、これも時代にそぐわない中央集権の名残であるとして高知市独自のカリキュラムの策定等、新たな教育環境の創出を公約に掲げている。また市内教育現場でのICT導入の遅れを指摘し、モデル校を設置し早急な研究・検討を進めるべきとの立場をとっている。
都市計画都市の効率的・効果的な発展のためには政治によるコントロールが不可欠であるとしており、特にとさでん交通を始めとする交通網の再整備を強く訴えている。また公約に掲げる人口増の実現を見すえて高知龍馬空港や高知新港の活用を主張し、これらを所管する県との連携を強化した開発計画策定を進めるとしている。
人物・エピソード
脚注
外部リンク
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