流血の絆/野望篇
『流血の絆/野望篇』(りゅうけつのきずな/やぼうへん、Le Grand Pardon)は、1982年のフランスのクライム映画。ロジェ・アナン、リシャール・ベリ、ジェラール・ダルモン、ジャン=ルイ・トランティニャン出演。日本では劇場未公開だったが、次回作『流血の絆』の公開後その前日譚としてVHSが発売された。 ストーリー生まれたばかりの孫の割礼式が終わり、パーティを開いていたマフィアのボス、レイモン・ベトゥーンは、パーティに来ていた医者のキャロルと知り合う。そんなときレイモンの昔なじみのラビが帰るといい、彼を説得するレイモンだったが、来たくて来たのではないと言い放ち帰ってしまう。フレディ・アンブロジが歌っているとき、警察がパーティを監視していることに気づいたレイモンと息子のモーリスたちは、普通のパーティを装うよう部下たちに命令する。レイモンは見張っていた警視に会いに行き、監視している目的を聞くと、警視は犯罪者たちがベトゥーン家に来ていることが理由だと答える。モーリスのいとこのローランドは、レイモンの部下であるペペ・アトランの娘、ヴィヴィアンヌと口げんかになるが、アレキサンダーと遊び緊張がほぐれる。そのとき、レイモンの知り合いのマニュエル・カレラスが家を訪ね、レイモンが彼のカジノを狙っていることについて脅してきた。しかしレイモンは逆に、カレラスが警察に売ったサクリスタンを脱走させたと彼に伝え、カレラスに引退を迫る。 翌日レイモンの前にサクリスタンが現れ、自分を助けた目的を尋ねられるが、レイモンは自由を楽しむようにとだけ答える。するとサクリスタンが、彼を侮辱する言葉を吐いたため、レイモンはサクリスタンに暴行を加えて、再度自由を楽しむように話す。その足でパスカルのビール工場を訪れたレイモンは、彼に自分と組むよう説得するが断られ、パスカルを恫喝し考え直すよう伝えて、ペペの店に向かう。そして会費を払っていない人物の店に行き、脅して金を払わせた後、再度パスカルを説得するが前と同じく拒まれる。一方のモーリスは、ローランドとけんかになりそうだったが、気を静めて彼を追い払う。 後日カレラスが殺害され、容疑者としてサクリスタンがあがった。その捜査で警視は、彼と関係が疑われるパスカルの工場を家宅捜索する。警視はまた、ベトゥーンと組むことが噂されているパスカルに、レイモンは情け容赦ないと忠告する。 キャスト
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