法雲寺(ほううんじ)は、埼玉県秩父市にある臨済宗建長寺派の寺院。
歴史
創建年代は不明である。ただ1531年(享禄4年)の納札があることから、室町時代後期には既に存在していたものと推測される[1]。
当寺には、何故か楊貴妃に係わる寺宝がある。本尊の如意輪観世音菩薩は、唐の第6代皇帝玄宗が楊貴妃の菩提を弔うため、自ら彫ったもので、不空三蔵が開眼したと伝えられる。1319年(元応元年)に建長寺の道隠が日本に持ち込んだという。現在は秘仏で、毎年4月18日に開帳することになっている。また「楊貴妃の鏡」というものもある[1][2]。
文化財
- 巡礼納札6面(秩父市指定有形文化財 昭和33年11月3日指定)[3]
- 札所30番 瑞竜山法雲寺(秩父市指定史跡 昭和34年4月10日指定)[4]
- 桧葉(秩父市指定天然記念物 昭和33年11月3日指定)[5]
交通アクセス
前後の札所
- 秩父札所(江戸巡礼古道)[6][7]
- 29 長泉院 -- (7.1km)-- 30 法雲寺 -- (18km:県道37号経由)-- 31 観音院
脚注
参考文献
- 稲葉博 著『関東古社名刹の旅(千葉・埼玉・神奈川編)』読売新聞社、1986年
外部リンク