沢村 凜(さわむら りん、1963年7月5日[1] -)は、日本の小説家。広島県広島市生まれ。広島県立広島国泰寺高等学校、鳥取大学農学部獣医学科卒業。女性。
経歴
幼少期より読書家だった母の影響で読書に親しむ。タウン誌の記者などを経て、1991年、『リフレイン』が第3回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、1992年、同作で作家デビュー。1998年、『ヤンのいた島』で第10回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。2008年、「人事マン」で第61回日本推理作家協会賞(短編部門)候補[2]。2009年、「前世の因縁」で第62回日本推理作家協会賞(短編部門)候補[3]。
作品リスト
小説
単著本
- リフレイン(1992年2月 新潮社 / 2012年7月 角川文庫)
- ヤンのいた島(1998年12月 新潮社 / 2013年2月 角川文庫)
- 瞳の中の大河(2003年7月 新潮社 / 2011年10月 角川文庫)
- あやまち(2004年4月 講談社 / 2009年6月 講談社文庫)
- カタブツ(2004年7月 講談社 / 2008年7月 講談社文庫)
- 収録作品:バクのみた夢 / 袋のカンガルー / 駅で待つ人 / とっさの場合 / マリッジブルー・マリングレー / 無言電話の向こう側
- ぼくがぼくになるまで(2005年1月 学習研究社)
- さざなみ(2006年1月 講談社 / 2011年2月 講談社文庫)
- きみときみの自転車(2006年5月 学習研究社)
- 黄金の王 白銀の王(2007年10月 幻冬舎 / 2012年1月 角川文庫)
- 千年の時をこえて(2007年11月 学習研究社)
- 笑うヤシュ・クック・モ(2008年11月 双葉社)
- 【改題】夜明けの空を掘れ(2011年10月 双葉文庫)
- 千年の時を忘れて(2008年12月 学習研究社)
- 脇役スタンド・バイ・ミー(2009年4月 新潮社 / 2013年3月 PHP文芸文庫)
- 収録作品:鳥類憧憬 / 迷ったときは / 聴覚の逆襲 / 裏土間 / 人事マン / 前世の因縁 / 脇役の不在
- 千年の時の彼方に(2009年11月 学習研究社)
- タソガレ(2010年11月 講談社 / 2014年2月 講談社文庫)
- ディーセント・ワーク・ガーディアン(2012年1月 双葉社)
- ぼくは〈眠りの町〉から旅に出た(2014年1月 KADOKAWA)
- 【改題】記憶の果ての旅(2023年1月 角川文庫)
- 通り雨は〈世界〉をまたいで旅をする(2014年1月 KADOKAWA)
- 猫が足りない(2014年9月 双葉社)
- 王都の落伍者 ―ソナンと空人1―(2020年9月 新潮文庫)
- 鬼絹の姫 ―ソナンと空人2―(2020年9月 新潮文庫)
- 運命の逆流 ―ソナンと空人3―(2020年10月 新潮文庫)
- 朱く照る丘 ―ソナンと空人4―(2020年10月 新潮文庫)
アンソロジー
- 最後の恋(2005年12月 新潮社 / 2008年11月 新潮文庫)「スケジュール」
- ザ・ベストミステリーズ 2008 推理小説年鑑(2008年7月 講談社)「人事マン」
- 【分冊・改題】Play 推理遊戯 ミステリー傑作選(2011年4月 講談社文庫)
- ザ・ベストミステリーズ 2009 推理小説年鑑(2009年7月 講談社)「前世の因縁」
- 【分冊・改題】Bluff 騙し合いの夜 ミステリー傑作選(2012年4月 講談社文庫)
- 明日はきっと お仕事小説アンソロジー(2022年1月 角川文庫)「部下の迷い」
ノンフィクション
- グァテマラゆらゆら滞在記(1997年7月 新潮社)
翻訳
- 耳を立ててよくおきき ウサギじいさんの知恵(1999年7月 学習研究社)
- パズルの迷宮(2005年11月 朝日出版社)
脚注
- ^ 会員名簿 沢村凛|日本推理作家協会
- ^ 2008年 第61回 日本推理作家協会賞|日本推理作家協会
- ^ 2009年 第62回 日本推理作家協会賞|日本推理作家協会
関連項目
外部リンク