沖大東島射爆撃場
沖大東島射爆撃場(おきだいとうじましゃばくげきじょう)は沖縄県島尻郡北大東村字ラサ(沖大東島)の全島を射爆撃場としたアメリカ海軍の演習場 (施設番号 FAC6088) である。1953年に使用が開始された。総面積は約1.15km2。 基地概要沖大東島は那覇の南東約408㎞の太平洋上に位置した無人島で、島全体が射爆撃場として占有されている。沖大東島はラサ島とも呼ばれ、かつてはリンの採掘でにぎわったが[1]、1953年12月18日、沖大東島が米海軍の射爆撃場として使用が開始され、無人島となっている。
→「沖大東島」も参照
使用部隊と任務
自衛隊の共同使用 沿革1944年、戦争激化に伴い、ラサ島工業所で働く住民らが退避。 1945年10月14日、上陸した米軍によって武装解除された陸軍第八五兵站警備隊第四中隊、ラサ島守備隊が撤退、無人島となる[6]。 1958年(昭和33年)12月18日:アメリカ海軍の射爆撃場として使用開始。 1972年(昭和47年)5月15日:沖縄の本土復帰に伴い施設・区域提供される。復帰に際して国有地と誤認され、翌年10月12日に沖大東島の唯一の地権者であるラサ工業の所有が確認された。 1997年10月19日、石垣港沖で米軍航空機の燃料タンクが発見され、9月20日に沖大東島射爆撃場の上空において航空機の訓練の際に公海上で投棄された2つのうちの1つであることが判明した。 2013年10月23日、防衛省は陸海空3自衛隊が沖大東島での実動訓練を行うことを発表した。防衛省は沖大東島射爆撃場の自衛隊使用について日米地位協定2条4項a[7]に基づく共同使用であるとした。自衛隊による同射爆場の共同使用はこれが初めてとみられる[8]。これは島嶼防衛戦略の自衛隊統合実動演習として陸海空から3万4千人が参加する大規模なものであった[9]。 2015年10月6日、日米両政府は沖大東島と周辺水域・空域を自衛隊が恒常的に共同使用することに合意した[5]。 脚注
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