永光寺
永光寺(ようこうじ)は、石川県羽咋市酒井町[1]にある曹洞宗の寺院。山号は洞谷山(とうこくざん)。本尊は釈迦如来。能登観音霊場第13番札所。 歴史正和元年(1312年)瑩山紹瑾の教えによって発心した酒匂氏出身の祖忍尼(鹿島郡酒井保中河(現・羽咋市中川町付近)の地頭酒匂頼親の息女)とその夫・海野三郎滋野信直が檀越となり、酒井保(現・羽咋市酒井町付近)野山を施入した。夫妻の志しと霊夢に感じ入った瑩山が、翌年山中に茅屋を結んで仮の庫裡としたのが始まりだという[2]。伽藍は元亨3年(1323年)頃に整備され、元亨4年に本堂普光堂が竣工した。暦応2年(1339年)頃には、足利尊氏・足利直義の発願による能登国の利生塔が境内に建立された。 応仁の乱後は後土御門天皇の勅願で再興されるが、天正7年(1579年)、兵乱で開山堂の五老峰を除いて焼失。天正10年、前田利家によって再興された。現存の伽藍は江戸時代の再建である。 伽藍山門を入ると、正面に法堂(本堂)、その手前右手には庫裏、書院、左手には僧堂、衆寮、鐘楼などが建ち、これらを回廊で結んでいる。法堂裏には開山堂にあたる伝燈院があり、その奥には五老峰と称する墳丘がある。五老峰とは天童如浄、道元、孤雲懐奘、徹通義介、瑩山紹瑾の5名の祖師のことで、伝燈院にはこれら5名の木像を安置し、墳丘には5名の遺品等が埋納されている。[3] 文化財重要文化財(国指定)
県指定有形文化財市指定有形文化財その他交通アクセス脚注参考資料
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