正春寺
正春寺(しょうしゅんじ)は、東京都渋谷区にある真宗大谷派系(浄土真宗東本願寺派)の単立寺院。 歴史1620年(元和6年)、土井昌勝・初台局夫妻の娘である梅園局の開基。初台局は自分の知行地に菩提寺の建立を願っており、娘の梅園局の息子で、僧侶の正入がいる湯島の天台宗寺院「専西寺」を移転させるという体裁で当地に創建した。なお、湯島の専西寺も何故かそのまま残り、結果として湯島と代々木に二つの専西寺が置かれることになった[2]。 1627年(寛永4年)、浄土真宗に転宗した。1682年(天和2年)に湯島の専西寺が火災で焼失し、代々木の専西寺に一本化された。1692年(元禄5年)に「正春寺」に改称された[2]。 山号の「柴山」は梅園局の嫁ぎ先の柴山氏に[1]、院号の「安養院」は初台局の戒名に、寺号の「正春寺」は梅園局の戒名に、それぞれ由来する。 境内には、歌舞伎劇場の座主(経営者)だった田村成義の銅像がある。1911年(明治44年)の還暦祝いで建てられた寿像(対象者の生前に建てられた像)である[3]。 専西寺寺伝による異伝専西寺に伝わる寺伝によると、専西寺の由来は下記の通りという[4]。 専西寺は元々鎌倉雪ノ下にあり、当初から浄土真宗の寺院であった。1627年(寛永3年)、正入によって江戸湯島に移転したものという。 1682年(天和2年)の火災で一時廃寺となったが、1692年(元禄5年)に駒込で再興された。1719年(享保4年)に向丘の現在地に移転した。 交通アクセス
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脚注参考文献 |