梶川泰司梶川 泰司(かじかわ やすし、1951年[1] - )は、日本のデザインサイエンティスト、幾何学者[2]、シナジェティクス研究所代表。 高校中退後[1]、1981年に幾何学論文をまとめて渡米[1][3]。バックミンスター・フラーは初見でその論文とモデルを採用[1][4]。その後、バックミンスター・フラー研究所でシナジェティクスの共同研究に従事[1]。その成果はフラーの遺作となった『コズモグラフィ』(バックミンスター・フラー著/梶川泰司訳/白揚社 2007)に収録された[1]。 1985年3月、ローマで開催された第1回「M.C.エッシャー国際会議」で「多面体をおりたたむとその周期律表」を発表。その発表後に、カナダのコクセター(H.S.M.Coxeter)から重要な発見と研究と評され、参加者が壇上の「折りたためるモデル」に集中し、会議が一時中断する。日本からは物理学者伏見康治が「正四面体転がし理論」を発表。[要出典] 1986年8月、広中平祐主催の第7回「数理の翼」講師を務め、「テンセグリティモデル」および「多面体をおりたたむ」を講義する。[要出典] 1988年、シナジェティクス研究所を設立し[1]、シナジェティクスの発展的研究、デザインサイエンスとしてテンセグリティー構造システムなどを研究・開発する活動を行っている。 1989年、ハンガリーのブダペストで開催された第1回 構造のシンメトリー国際学会において、「折りたためる多面体(正十二面体)」の模型を使って新たなアンチ・シンメトリー(反対称性)の理論を視覚的な模型を使って発表。この理論は、今までにない革命的、画期的なものとして世界各国から集まった研究者たちに衝撃をもって受け止められ、研究成果は最優秀発表者に選ばれた。そして次回の同会議は最優秀発表者が主催者となることから、1992年の第2回構造のシンメトリー国際学会は、主催者として自身の出身地である広島で開催された。[要出典]「成長する正二十面体」の準結晶理論を3D映像を使って発表し大変な評価を受け、同年カリフォルニアにおいてフラー研究所が主催したワークショップで「成長する正二十面体」の理論発表を行った。その研究は、論文『成長する正20面体』として「SCIENTIFIC AMERICAN日本語版」(日経サイエンス社1990年9月号)に発表された。 上記構造のシンメトリー国際学会とエッシャー会議にはノーベル賞受賞者も出席しており、第1回構造のシンメトリー国際学会に参加していたハーバード大学の数学物理学教授アーサー・ローブは梶川の発見の画期性を高く評価し[要出典]、1990年にはハーバード大学視覚環境学部の客員講師として招いた[1]。ハーバード大学視覚環境学部のアーサー・ローブ教授が指導する学部でシナジェティクスによる「成長する正20面体」理論(参照「SCIENTIFIC AMERICAN日本語版」日経サイエンス社1990年9月号)から準結晶の解析方法とそのモデルを講義した。(なお、ハーバード大学でシナジェティクスを講義したのは、1950年代のバックミンスター・フラーが最初であるが、梶川はその2番目の講師となった[要出典]) [要出典]2005年よりシナジェティクス、デザインサイエンスの普及ために、ワークショップや定員制でのモバイル講座を行っている。2020年より、遠隔にて公開ワークショップ、公開シナジェティクス講座を開始。 主要論文
訳書
共著
脚注
関連項目
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