- 漬物の一種。本項で解説する。
- 柴漬(ふしづけ)は、柴を束ねて水に沈め、中に入った魚を捕らえる方法。
- 処刑方法の一種。罪人を柴で包んで縛り上げ、重りをつけて水底に沈める。
柴漬(しばづけ)は、茄子を主体に、青唐辛子、胡瓜、紫蘇などを塩に漬け乳酸発酵させたもので塩漬に分類される漬物[2]。すぐき漬けや千枚漬けと共に京都三大漬物とされる[3]。平安時代の僧侶である聖応大師の発案とされる[3]。
現代では、塩蔵キュウリを主体として、茄子、生姜、紫蘇の葉、茗荷などとともに脱塩圧搾して加工した調味酢漬けた調味漬(しば漬風調味酢漬)が多い[2]。
柴漬は元来は「紫葉漬け」であり「紫葉」とは赤紫蘇のことである。京郊外の大原は赤紫蘇が名産であった。平家滅亡後に大原に隠棲した建礼門院(平徳子)が、寂光院に隠棲した際に里人の差し入れた漬物を気に入った[4]。そこから「紫葉の漬物=紫葉漬け」と名付けたという伝承がある。
脚注
- ^ 編:文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会 編「6 野菜類」『日本食品標準成分表』(2015年版(七訂))、2015年12月25日。ISBN 978-4-86458-118-9。https://web.archive.org/web/20161012232446/http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/03/25/1365343_1-0206r5_1.pdf。2016年10月15日閲覧。
- ^ a b 前田安彦『漬物学』幸書房、2002年、196頁。ISBN 978-4782102183。
- ^ a b “しば漬け 京都府”. 農林水産省 www.maff.go.jp. 2022年10月29日閲覧。
- ^ 前田安彦『漬物学』幸書房、2002年、305頁。ISBN 978-4782102183。
関連項目
- 山口美江 - 「紫葉漬け食べたい」とつぶやく、フジッコ・漬物百選のテレビCMがあり、1990年代初頭に一世を風靡した。
外部リンク